2017年12月9日 / 00:40 / 2日前
Jamie McGeever
[ロンドン 6日 ロイター] – 先進国はどこも賃金の伸びが鈍く、貧富の差が拡大し、生産性の伸びが低い。しかしそうした暗雲に目を奪われていると、世界経済は活況を呈しているという、今年最も注目すべき事実を忘れがちだ。
今年世界で生み出された財とサービスは、80兆ドル前後の見通し。来年の成長率は約3.5%と予想されており、2011年以来で初めて4%に届く可能性さえある。世界金融危機が起こる前であれば、4%程度の成長は珍しくなかったが。
来年の世界経済が4%成長するということは、世界の生産が約3兆ドル増え、その分が消費や投資に回されることを意味する。英国の1年の国内総生産(GDP)に匹敵する額だ。
これは各国中央銀行による大規模な金融緩和の規模をもしのぐ。中銀は世界経済が自律的な成長過程に入ったことに自信を深め、徐々に緩和の規模を縮小している。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)のエコノミストチームは「世界経済は2016年半ばに始まったミニ好況の最中にある」と分析し、来年の成長率は3.8%と、今年の実績見込み3.7%を上回るとの見通しを示した。大半の主要国が潜在成長率を上回る成長を遂げそうだという。
バークレイズはさらに高い4.0%成長を予想している。
どうみても朗報、のはずだ。
<ワーキングプア>
問題は、これを朗報と感じられない人の数が増え続けていることだ。経済が力強く成長し、失業率が下がっている国々も例外ではない。
米国、英国、ドイツその他の国々で、就業者数は過去最高水準にまで増えているが、賃金が伸びず、豊かになったと感じられていないのだ。
米国の失業率は4.1%と、金融危機直後の2009年の10%から大きく下がった。しかし09年以降の賃金上昇率は年平均2.2%で、一度も3%を上回ったことがない。危機前の平均は3%を優に超えていた。
ユーロ圏の現在の賃金上昇率は1.4%と過去最低に近く、危機前の平均2.3%から低下している。失業率が2013年のピークから大きく下がっているにもかかわらずだ。
英国では欧州連合(EU)離脱を決めた昨年の国民投票以来、インフレ率は上がったのに賃金の伸びは低いため、第二次大戦後で最も長期間にわたって労働者の生活水準が低下を続けている。
特に苦しんでいるのは、最も貧しい層だ。多くの人々は職にこそ就いているが、パートタイムや短期契約、あるいは労働時間が保証されず働いたときだけ給与をもらう「ゼロ時間契約」で働いているのが実情。「ワーキングプア」の貧困度合いは深刻化している。
これに伴い、多くの指標で所得格差は拡大している。世界人口のうち、最も豊かな1%が今では富の半分を所有。この所有割合は2008年の43%から拡大しており、縮小に転じる兆しは見られない。
新興国に目を転じよう。BAMLの予想では、来年の成長率は5%で、数百万人の雇用が創出され、数十億人の購買力が増す見通しだ。世界最貧国が徐々に豊かになっている。
クレディスイスによると、今後5年間で2億3000万人が「中所得層」に上ってくる見通しだ。
ただ、新興国でも多くの人々は豊かさを実感していない。
中国では過去5年間に「ペイデイローン」と呼ばれるサラ金が急増した。今まで規制が緩かったことが一因だが、政府は現在、与信規制に乗り出している。来年の経済成長を大きく損なうことなく、こうした改革を実行できるかどうかが試される。
ピケティが書いた通り。
格差広がって当たり前というか意図的にそういう風に持って行ってる節すらある
最悪の低賃金と格差は日本だ。
経済成長率見ればわかるだろ。
先進国で成長してないのは日本だけ。
つーか、もはや日本は先進国ではない。
中国のほうが先進国だ。
富裕層が得た利益はタックスヘイブンで積み上げられて還流しないから格差は開いたまま
これがグローバル化の真実だよ
労働者は生かさぬよう殺さぬようの精神が生かされているね!
タックスヘイブンの管理が必要なんやね
グローバル化で経済が政治の軛から放たれたという事かね
技術だけを磨いても国家が間違った政策を続ければ潰れてしまう。
経済戦争の本質が変わったことを先ずは理解すること。
それから、不正企業は切り捨てなければ弊害が将来の禍根となる。
富裕層は価値が下がった以上に資産を増やしてるから結局下層から吸い上げたことになる
賃金上がりだすから
どうせインフレ率の急上昇を危惧してまだ低インフレなのに金融緩和弱めてんだろ?
↑リフレ派に騙されたまんまのアホもいるしねw
経済の舵取りによってはとんでもないほど成長力がある。
資源大国の夢が近づいているだけではない。
伝統とハイテクと資源が融合できたとき爆発的な成長を生む。
しかし、格差を肯定しても、努力が報われない社会になってしまうのだ
その努力ってのがそのひとの能力によって成果が変わるってことがその本質だよね
技術職等についてる能力のある人ほど搾取される日本って…
欧米と日本の違いだよな
我が国は東大卒の文系貴族のために搾取される体制だから
米だと溶接工とか機械屋とか一桁二桁ぐらい年収が上だし
他の技術職の人は分からないけど、俺は機械で出来ない細かい系の技術職だけど、うちの会社はそこそこ稼げてると思う
周りも継ぎ手がいなくて仕事はあるけど、どんどん閉業していってる
まあできる仕事から中国に少しずつ移ってる感はあるけどね
奴隷労働者は何処の国もいるんだー発展途上国ではないのに最低賃金が安い国が
日本だろう
それも一時的なもの
上にもあるが資本主義の本質は資本家が富を得ることが究極の目標
全ての人が豊かになるならそれは「理想的な共産主義」のみ
社会の仕組みだからどうしようもないよね。
こんな当たり前のことが是正できないから健全なインフレ社会にならない。
世界の流れに逆らえるかでもあるな。
それで先進国は頭の回る人間しか金儲けのできない経済に移行した
海外の安い労働略や労働派遣法で奴隷労働者を確保したのが
奴隷労働者が増えてる要因だろうな。下層の賃金はこれからも上がらんよ
お前の代わりはいくらでもいるから直ぐやめろだよ
底辺に落ちたら諦める事だよね
年収500万くらいの中流になれればそれで満足
世間的にこんな風潮になってしまった。というより氷河期世代がこんな感じ
今は作って売って得たカネそのものが商品化した
カネを使って更にカネを得る
費用対効果、効率化、合理化を極限まで突き詰めるとそうなるのは自明
資本主義の行くべき道を行っているに過ぎない
で、余った所得がビリオネアに集まる
国内の格差に移行しただけの話
世界で使える能力がなければ給与は5万で十分
ってな社会になるだけの話
仕方がないじゃん。金が金をうむようになってるから貧乏人が出るのは当然
だって富は限られてるんだぜ
グローバル化の結果だよ。
次はブロック化の時代に入る。
すでに片足踏み込んでるけど。
明治期の世界の流れをトレースしてるんだよな。
日本の立ち位置が変わって、代わりに中国になってるけど。