http://president.jp/articles/-/25143
アマゾンが日本の出版流通を激変させつつある。目指すのは、注文品が「確実に」「即届く」という
システムだ。そのために、中間業者の「取次」を通さず、出版社との直接取引を増やしている。
一見、利用者にとっては便利だが、出版流通ジャーナリストの佐伯雄大氏は「アマゾンと対等に
交渉できない小規模出版社は淘汰され、出版の多様性が失われる可能性がある」と指摘する――。
「すぐ入手できない本は扱わない」
アマゾンが出版社との直取引を増やし、出版流通を変えつつある。いまやアマゾンで本を購入すれば
24時間以内に自宅に届けられ、雑誌も発売日に配達されるのが当たり前になっている。
ただし、なかには依然として「注文したのになかなか来ない」という本もある。その原因は既存の出版流通にある。
アマゾンはそう考えたのだろう。「顧客の不満」を解消するためにアマゾンがとったのは、
「すぐ入手できない本は扱わない」というやり方だった。
2017年4月28日、アマゾンは出版取次の日販と各出版社に対して、「バックオーダー」の中止を宣言した。
従来アマゾンでは、自社倉庫にない商品の注文が入ると、まずは日販、なければ同じく大阪屋栗田、
そこにもなければそのほかの取次……と、順番に発注をかけていた。それでも見つからない場合は、
出版社に注文が飛ぶ。これを「バックオーダー」と呼んでいた。
改善されない在庫状況にしびれを切らした
アマゾンは長年、欠品率(検索される書籍が在庫されていない割合)を限りなくゼロに近づけるために
手を打ってきた。メインの取引先である日販とも、アマゾンが必要とする商品を倉庫に多く在庫するなどして、
引当率(注文を受けた書籍の調達可能な割合)のアップに取り組んできた。
だが、「これ以上の改善は見込まれない」と判断し、17年7月からはこのシステムをやめた。今後は、
取次の倉庫に何度か発注をかけても見つからない商品は、もう「仕入れない」ということになる。
結果、そうした商品は、アマゾンでは購入できなくなる。「それが嫌ならば、取次倉庫に自社商品を
きちんと在庫してもらうか、直取引をするかのどちらかだ」とアマゾンは出版社に迫った。
なぜアマゾンは、そんな要求を行ったのか。出版社の数は、国内に3000社以上あると言われている。
その膨大な数の出版社から本を仕入れて、これまた多数の書店に仕分けて配送しているのが取次だ。
取次はEDI(電子取引システム)やファックスなどを使って、自動・手動で数多くの出版社に注文を出す。
ところがこの出版社というのがくせ者で、少人数で経営している事業者が多く、自社在庫を正確に
把握していない社も少なくない。また逆に、きめ細かく管理している出版社では、在庫があっても
出荷を制限する場合がある。
こうした事情により、取次はすべての商品をすぐさま仕入れられない。その上、書籍は商品の性質として
多品種少量生産であり、返品が可能。それゆえに顧客から注文された商品の調達が難しく、こうした点が
出版流通のウイークポイントだった。
(中略)
対等に交渉できない小規模出版社が危険
アマゾンの行動とその成長は、ほとんど良いことずくめに思える。ただ懸念もある。小規模出版社は
この流れで淘汰されてしまう恐れがあるからだ。
出版業界には、メーカーである出版社が書籍の価格を拘束することを法的に認める「再販売価格維持制度
(再販制度)」があり、出版社はこれによって守られてきた。今後再販制度がなくなり、売り手が
販売価格を自由に設定できるようになったとき、小規模出版社がアマゾンとどれだけ交渉できるのかは、
はなはだ疑問である。
(後略。全文は記事元参照。全3ページ)
まあ別にそんな早く届かなくていいんだが
届くぞ、どれだけ田舎なんだよ。
と言っても今は、注文してから8時間ぐらいかかるようになったな。
昔は5時間以内に受け取れたのにクロネコからデリプロに変わったのが大きい。
まとめて淘汰される流れなのは確定してるから
どうでも良い
技術書専門書は英語中国語の本読めばOK
でも家狭くて置場所ないからKindleで買っちゃう
全て電子書籍化だ。
電子書籍で大体はOK
辞書とかは電子書籍じゃダメだから、買うけど。
まぁ、アマゾンからね
生産性がないからね。
まぁ本を出す時のリスクの分散という意味では必要だったんだけどね
個人が本を出すにはカネがかかるし、在庫リスクを丸抱えとなると
本一冊の値段が同人誌みたいな少部数高価格になる
電子書籍化も漫画村問題見てると、法整備がまだまだだしなぁ
東販や日販通して欲しい本手に入れるまで
2〜3週間かかったんだぜ
それだけでもAmazonがぶち壊してくれた
本の流通市場改革は大きいと思うがな
入手の多様性だな
アマゾンにない本屋やれるじゃん
Amazonに入稿したら印刷製本から販売までを受ければいいいと思うよ
零細出版社は楽なもんだろ
クロネコブックサービスってのが昔あってね…
最終的に楽天ブックスに吸収されて無くなったけど
業界仕切って調子乗ってた物流倉庫商売だろ
amazonが出てから20年、何やってた馬鹿じゃないのか
現代で馬車乗るようなもんや
観光地くらいしか乗らないよ
今はもう駄目だけど
アマゾンと同等くらいの手軽さならそっちも使うよ?
淘汰されてもしょうがないような
今更、Amazonにその地位を脅かされているから、こんな難癖つけているだけで本質はアマと同じか、それ以下だよ
今まで自分たちが搾取する側だったのが、搾取できなくなって文句をたれてるだけにしか思えない。
文化を守るだ何だとキレイ事は言うが、単に商売の利益が奪われてきたから能書きたれてるだけ・・・