2018年3月29日 / 08:13 / 8時間前更新
[東京 29日 ロイター] – 香港の「米ドルペッグ制」がきしみ始めている。経済は中国依存、金融は米国連動という矛盾が広がるなか、香港の市場金利は米利上げと香港の政策金利引き上げに付いて行けず、香港ドルは33年ぶり安値圏に下落した。香港金融当局はペッグ制を維持する意向を示しているが、中国が構築する経済新秩序の中で、制度の意義を問われることになりそうだ。
<「米ドル離れ」する香港ドル>
香港金融管理局(HKMA、中央銀行)は22日、銀行向け貸出基準金利を0.25%ポイント引き上げ、2.0%とした。米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受けた措置で、香港ドルHKD=D3を1米ドル=7.75―7.85香港ドルの範囲に抑える「米ドルペッグ制」の下で、金融政策を米国と連動させ、自国通貨の為替変動リスクを抑える目的だ。
しかし、香港ドルの対米ドルレートは23日に7.8495香港ドルと33年ぶり安値まで下落し、現在も7.8480香港ドルと軟調。HKMAは7.85香港ドルを守るために介入する姿勢を示している。
追随利上げにも関わらず香港ドルが下げ止まらないのは、香港の民間金利が利上げに追随しないためだ。中国から大量の資金が流入し、米国よりも中国本土との経済の一体性が強い香港において、利上げの効力が実体経済に浸透しないことが背景だ。
HSBCやスタンダード・チャータードなどの大手金融機関は、追随利上げ後も企業向け最優遇金利(プライムレート)を5.25%に据え置いた。短期金融市場では、ドルLIBOR(ロンドン銀行間貸付金利)が昨年12月から着々と上昇しているのに対し、HIBOR(香港銀行間貸付金利)は昨年12月の4.9%台から、現在は4.59%へと低下している。
三井住友銀行のチーフストラテジスト、宇野大介氏は「香港の民間金融機関には潤沢な手元金融資産があり、貸出金利を上げる必要はない。同時に住宅ローンの貸出競争が激しいため、金利を米国に連動して上げる必要性が薄い。結果的に双方の金利差が拡大し、米ドル買い/香港ドル売りを増幅させている」と指摘。ドルペッグ制の限界を表しているとみる。
(リンク先に続きあり)
まあ香港なんて、今や中国の地方都市なんだろうけど。
経済から抜け出せるんじゃないの?
まー本文読んでないんだけど
三行で書けない無能記者
小国がドルペッグ制にしていて、米国の景気が良くなったり金利を上げ始めると
付いていけなくなるわけね。米国より金利が高くないと資金が逃げてしまうから。
以前、香港ドルを空売りされて、一気に香港ドル安になって混乱したんじゃなかったっけ。
本土から大量にお金がくるので、誰も香港ドルを借りず、金利差が埋まらなかったからね。
でもそろそろ公定レートの上限なので、本気になった当局とハゲタカとの攻防が楽しめるよ。
3行だとこんなところかな。
いまどき大半の貿易黒字はストレートにドルで保有されてるか国内に還流できないオフショアの
元で保有されてると思われる。わざわざ香港ドルに換金する意味がない。
中国本土が買い支えるならヘッジファンドはまず勝てないと思うけど。