
「日経平均が7万円を超えたと思ったら、もう下がってきた…どうすればいいの?」

「高値更新のニュースを見るたびに乗り遅れそうで焦るんだよね」
結論から言うと、高値圏での続落は「相場の通常の揺り戻し」である可能性が高く、焦って買い増したり、逆に慌てて売ったりするのは得策ではありません。この記事では、2026年6月に日経平均株価が初めて7万円を突破した後の調整局面を題材に、高値圏での冷静な投資判断について考えます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。
日経平均7万円突破――何が起きたのか?
2026年6月18日、日本の株式市場では歴史的な節目が訪れました。日経平均株価が終値ベースで初めて7万円の大台を突破。6月22日まで8連騰を記録し、7万2,353円まで上昇するという急騰劇でした。
📰 出典:日経平均7万円、史上最速の大台替わり AIを支える日本株に買い(日本経済新聞)
この上昇を主に支えたのが、AI(人工知能)と半導体関連銘柄です。AI需要の急成長が企業業績で裏付けられ始め、海外投資家を中心に買いが集まりました。野村證券のストラテジストは、AI・半導体企業(ソフトバンクグループを除く)の経常利益が2026年度に倍増する見込みだとし、日経平均の年末見通しを上方修正しています。
📰 出典:日経平均株価見通しを2026年末68,000円に上方修正 AI・半導体の好業績を反映(野村證券ウェルスタイル)
ところが6月24日には続落し、前日比264円安の6万9,523円で引けるなど、最高値圏からの調整も始まっています。
筆者の私見――急騰の背景をどう見るか
AI・半導体の業績見通し改善が株価を下支えしているという事実は確かです。ただ、「業績が伸びる見込みがある」ことと「今の株価が適正かどうか」は別の話です(あくまで筆者の私見です)。急速な上昇の後には利益確定売りが出やすく、それが足元の調整にも表れています。
続落の今、個人投資家はどう考えるべきか
高値更新=「今すぐ買い」ではない
「最高値を更新している相場に乗り遅れまい」という焦りは、投資判断を誤らせる最大の落とし穴です。高値追いによる買いは、その後の調整局面で大きな含み損を生み出しやすくなります。
信用買い残の増加が示すリスク
今回の上昇局面では、信用取引の買い残が増加したと報じられています。信用買い残の増加は「レバレッジを使って株を買う投資家が増えた」ことを意味し、相場が下がったときに強制的な売り(追証売り)が出やすくなるリスクがあります。個人投資家がこうした需給悪化に巻き込まれないためにも、余剰資金内の現物投資を基本にすることが大切です。
急騰局面でやってはいけないこと
- 信用取引でレバレッジをかけた「追い買い」: 高値圏では特にリスクが高い
- SNSや報道の「強気論」を盲目的に信じる: 市場は常に新たな視点でリスクを内包している
- 「乗り遅れた」と感じて焦って動く: 相場に絶好のタイミングはなく、長期・積立が基本
資産形成への発展――高値相場でどう向き合うか
既に保有している場合
長期・積立で運用している場合は、短期の高値・安値に一喜一憂しないことが重要です。積立投資(ドルコスト平均法)は、高値のときは少なく・安値のときは多く買う仕組みになっており、短期の相場変動に振り回されにくい方法です。
これから始める場合
「7万円を超えてから始めるのは高い」という気持ちは理解できます。しかし、5年後・10年後のことを誰も正確に予測できない以上、「今が高値だから待つ」という判断も一つのリスクです。少額での積立を継続しつつ、市場から退場しないことを最優先に考えましょう。
ポートフォリオの見直しタイミング
株式が大きく上昇した後は、ポートフォリオに占める株式の比率が高まりすぎている可能性があります。リスク許容度に応じたリバランス(資産配分の見直し)を検討することは、一般的なリスク管理の考え方の一つです。ただし、売買のタイミングや配分は必ず自己判断で行ってください。
注意点・NG行動
- 「まだ上がる」「もう下がる」という予測を断定しない: プロでも正確な相場予測は困難
- 生活防衛資金を投資に回さない: 急落時に生活費まで失うリスクがある
- SNSの具体的な銘柄推奨に乗らない: 「この銘柄が買い」という情報は真偽も不明で、投資助言にあたる可能性もある
まとめ――高値相場で大切なのは「退場しないこと」
日経平均の7万円突破は、AI・半導体を中心とした企業業績の改善を背景とした歴史的な出来事です。しかし、個人投資家にとって最も重要なのは、「相場の節目に焦って動かない」ことです。
高値圏での続落は珍しいことではありません。長期・分散・積立の基本を守り、余剰資金の範囲で無理のない投資を続けることが、資産形成の王道です。相場の上下に一喜一憂せず、自分のペースで着実に続けていきましょう。
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。相場の動向は変化しており、本記事の内容は2026年6月時点の情報をもとにしています。最新情報は各証券会社・公式機関でご確認ください。

