
「昨日は日経平均が1700円以上も下がったのに、今日は1000円以上も上がったってニュースで見たけど、一体どっちなの…?」

「値動きが激しすぎて、ニュースを見るたびに一喜一憂しちゃうんだよね」
結論から言うと、2026年7月3日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比1010円92銭(1.47%)高の6万9744円07銭となり、大きく反発しました。前日2日に半導体株の急落で1741円安となった翌日に、今度は同じ半導体株の反発をきっかけに1000円超の急反発となった格好です。この記事では、この短期間での値動きの荒さを整理したうえで、日々の株価に振り回されないために知っておきたい資産形成の考え方を整理します。
※ 本記事は2026年7月3日時点で報じられた内容をもとにした解説であり、株価の今後の動きを予想したり、特定の銘柄・金融商品の売買を推奨するものではありません。
ニュースの要点整理 前日の急落から一夜明けての急反発
日経平均は反発、終値は前日比1010円92銭高
2026年7月3日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1010円92銭(1.47%)高の6万9744円07銭で取引を終えました。前日2日には半導体関連株の急落を受けて1741円81銭安となったばかりでしたが、一転しての大幅反発です。東証プライム市場では値上がり銘柄が全体の約8割にのぼり、市場全体に買いが広がったことがうかがえます。
📰 出典:財経新聞「日経平均は反発、米利上げ観測後退で投資家心理改善」
きっかけは米利上げ観測の後退、投資家心理が改善
反発のきっかけとして報じられているのは、前日に発表された6月の米雇用統計です。非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想ほどではなかったことから、「米景気は底堅さを保ちつつも、米連邦準備理事会(FRB)が急いで利上げに動く必要性は乏しい」という見方が広がり、投資家心理の改善につながったと報じられています。
📰 出典:日本経済新聞「東証大引け 日経平均は反発 米利上げ観測後退 キオクシアは大幅高」
前日13%超急落したキオクシアが一日で9%超反発
個別銘柄では、前日2日に前日比13.47%安と急落したキオクシアホールディングスが象徴的な値動きを見せました。3日の取引時間中には一時11%安まで下落する場面がありましたが、後場にかけて一転して買いが優勢となり、終値は前日比9.23%高の8万3300円まで切り返しています。この銘柄の値動きだけで日経平均を押し上げた押し上げ幅も大きかったと報じられています。
📰 出典:株探ニュース「日経平均 大引け| 急反発、朝安もキオクシア上昇で買い安心感 (7月3日)」
わずか2営業日で「急落→急反発」を経験した相場
整理すると、7月2日に1741円81銭安、7月3日に1010円92銭高と、わずか2営業日の間に日経平均は合計で2700円超も動いたことになります。半導体関連株を中心に、値動きの荒い状態が続いていることがうかがえる展開でした。なお、こうした短期的な値動きの要因については市場関係者による見方・観測の域を出ず、今後も同じパターンで相場が動くとは限らない点には注意が必要です。
筆者の私見 「昨日の急落」と「今日の急反発」は表裏一体
ここからは筆者の私見です。今回、個人的に印象的だったのは、前日に大きく売られた銘柄が翌日にはほぼ同じ値幅で買い戻された、というスピード感です。以前、日経平均の急落を取り上げた記事でも触れましたが、値動きの大きいテーマ・銘柄ほど、下落するときも反発するときも振れ幅が大きくなりやすい傾向があります。今回のキオクシアの動きは、その性質をあらためて示す一例だったように感じます。
あくまで筆者の見方ですが、「米利上げ観測の後退」という説明も、市場の一部の受け止め方にすぎず、絶対的な正解ではありません。むしろ、前日に急落した銘柄が「売られすぎ」と判断されて値ごろ感から買い戻された、という需給的な要因も大きかったのではないかと感じます。値動きの「理由」は後から複数の説明がつけられることが多く、どれか一つを断定的な正解として受け止めない姿勢が大切だと考えています。
もう一点感じたのは、もし前日の急落を見て慌てて保有株を売ってしまっていたら、翌日の反発の恩恵を受けられなかった可能性がある、という点です。もちろん「売った翌日に必ず反発する」わけではなく、逆にさらに下落するケースもあります。だからこそ、日々の値動きに一喜一憂して売買を判断すること自体に、大きな難しさがあると言えそうです。
資産形成への発展 短期の値動きに振り回されないために
今回のような「急落→急反発」のニュースは、長期的な資産形成において次のようなことを考えるきっかけになります。
- 値動きの大きい銘柄・テーマは、上下どちらの振れ幅も大きい: 短期間で大きく下がった銘柄は、同じように短期間で大きく戻ることもあれば、さらに下げ続けることもあります。どちらに転ぶかを事前に言い当てることは、専門家であっても簡単ではありません。
- 「昨日の下落」だけを見て判断すると、その後の値動きを取り逃す・取り込みすぎるリスクがある: 急落直後に売る、急反発直後に飛び乗って買う、といった行動はどちらも短期的な値動きに振り回された結果になりやすい面があります。
- 積立投資は、こうした短期的な急落・急反発を「ならす」効果が期待できる: 毎月一定額を淡々と積み立てる方法であれば、値下がり時にも値上がり時にも機械的に購入することになり、特定の日の値動きに賭けるような判断をせずに済みます。
「値動きが荒い=悪い」わけではないが、集中投資には注意
値動きの荒さそのものは、市場につきものの性質であり、それ自体を否定するものではありません。ただし、値動きの大きい特定のテーマ・銘柄に資産の大部分を集中させていると、今回のような数日単位の急落・急反発の影響をダイレクトに受けることになります。指数全体や複数の資産に分散しておくことで、こうした荒い値動きの影響を和らげやすくなる点は、あらためて意識しておきたいポイントです。
日々のニュースと自分の投資方針を切り分ける
「今日は大きく下がった」「今日は大きく戻した」という日々のニュースは、それ自体が悪いわけではありませんが、そのたびに自分の投資方針を変えてしまうと、長期的な資産形成の軸がぶれやすくなります。ニュースを知ることと、自分がどう行動するかは、意識的に切り分けて考えることが助けになります。
具体的なアクション・心構え
今回のような短期間での急落・急反発のニュースを見たときに、長期目線で意識しておきたい行動を整理します。
- 1日、2日の値動きだけで「相場が終わった/始まった」と判断しない: 短期間の値動きは、その後の展開次第でいくらでも変わり得るものだと捉える
- 急落直後に慌てて売る「狼狽売り」を避ける: 売却するかどうかは、値動きそのものではなく、自分の当初の投資方針やリスク許容度に立ち返って判断する
- 急反発を見て「乗り遅れるな」と飛び乗らない: 反発局面での高値づかみは、下落局面での狼狽売りと同じくらい注意したいポイントです
- 積立投資であれば、いつも通りの金額・タイミングを淡々と続ける: 値動きのニュースを理由に、積立額を急に増減させない
- 保有資産が特定のテーマ・銘柄に偏っていないか、この機会に点検する: 値動きの荒いテーマへの集中度合いを確認し、必要であれば分散を見直す
注意点・NG行動
- 前日の急落だけを見て、根拠なく保有株を投げ売りしてしまう
- 逆に急反発だけを見て、「今のうちに乗らないと」と余剰資金以上を投じてしまう
- 「〇〇が理由で反発した」という報道を確定的な事実と受け止め、同じ理由で今後も上がり続けると決めつける
- SNS等で見かけた「次はこの銘柄が来る」といった断定的な意見をそのまま信じて行動する
- わずか数日間の値動きを根拠に、長期の積立・分散方針そのものを変更してしまう
まとめ 荒い値動きこそ「動かないこと」の価値を見直す機会に
2026年7月2日に1741円81銭安となった日経平均株価は、翌3日には一転して1010円92銭高まで反発しました。前日に13%超急落したキオクシアが一日で9%超戻すなど、わずか2営業日の間に値動きの荒さが際立つ相場となりました。
大切なのは、こうした短期的な急落・急反発のニュースを見るたびに、慌てて売買判断を変えないことです。値動きの理由を後付けで断定せず、自分の資産が特定のテーマ・銘柄に偏りすぎていないかを確認し、長期の積立・分散方針を淡々と続けることが、こうした荒い値動きに振り回されないための土台になります。
今後も相場が数日単位で大きく上下する場面は起こり得ますが、そのたびに「今日の値動き」と「自分の長期的な資産形成の方針」を切り分けて考える姿勢を大切にしたいものです。
最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。株式などの金融商品には価格変動・元本割れのリスクが伴うことを理解した上で、余剰資金の範囲で無理なく取り組むようにしましょう。

