
「FRBが利上げするかもって聞いたけど、自分の投資にどう影響するの?」

「金利が上がると株が下がるって本当?何か対策しないといけない?」
結論から言うと、FRBの金利政策が「利上げ転換」方向へ動いても、長期・積立・分散という基本姿勢を崩す必要はありません。むしろ、こういうときに慌てて動くことのほうが危険です。
2026年6月24日時点で、米国の年内利上げ観測が強まっており、市場には緊張感が走っています。この記事では、最新の動向を整理しつつ、個人投資家がどう受け止め、どう行動すべきかを解説します。
※ 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。
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FRBの「利上げ転換」観測とは?最新動向を整理する
2026年6月FOMCの結果
2026年6月16〜17日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利(FF金利)が3.50〜3.75%で4会合連続の据え置きとなりました。
📰 出典:Bloomberg「FOMCが金利据え置き、ウォーシュ新体制で利上げに一歩近づく」
ここまで聞くと「何も変わっていない」と思われるかもしれません。しかし、注目すべきは中央銀行内の見通し(ドットプロット)の大転換です。
- 前回(3月)の見通し:年内に利下げ1回
- 今回(6月)の見通し:年内に利上げ1回
FOMC参加者18人のうち、9人が利上げ、8人が据え置き、1人が利下げを予想。市場では年末のFF金利水準の中央値が3.93%まで上昇し、年内利上げがメインシナリオとして浮上しています。
📰 出典:住友商事グローバルリサーチ「年内利上げ観測が高まる米国経済」
なぜいま利上げ観測が高まっているのか
背景には主に2つの要因があります。
① 米国経済の底堅さ 雇用統計が事前予想を大幅に上回り、インフレ圧力が根強く残っています。景気が強いままであれば、FRBとしても「利下げの必要がない」どころか「引き締めが必要」という判断につながります。
② 新FRB議長(ウォーシュ氏)のタカ派スタンス 5月に就任したウォーシュ議長は、「不確実な未来を中央銀行が断言することは市場を混乱させる」との考えから、自身の金利予測の提出を見送るなど、従来とは異なる姿勢を示しました。市場はこれをタカ派シグナルと受け取っています。
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日本株・日本市場への影響は?
日経平均は6万9000円台で続落
2026年6月24日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比で約0.99%安の6万9095円台で推移しました。FRBの利上げ転換観測による米国長期金利の上昇が、株式市場全体に「金利上昇 → 株価下落」という圧力をかけています。
もっとも、日経平均はここ数週間で7万円台を突破するなど高い水準にあります。一時的な調整局面と見る向きも多く、過度な悲観は禁物です。
円相場への影響
米国金利が上昇すると、日米の金利差が拡大しやすくなります。日本銀行が1%への利上げを決定済みですが、米国がさらに利上げすれば、依然として金利差は大きいままです。円安圧力が続く可能性があります。
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個人投資家が「やりがちなNG行動」
金利観測に揺れる市場で、多くの個人投資家が後悔しやすい行動があります。
NG行動① 保有資産を一斉に売却する
「利上げになれば株価が下がる」という連想から、慌てて売ってしまうケースがあります。しかし、株価と金利の関係は複雑です。米国経済が強いからこそ利上げが検討されている側面もあり、一概に「利上げ=株安」とは言えません。
過去の相場でも、利上げ局面で株価が上昇した時期は多くあります。短期の値動きに反応して売買を繰り返すほど、コスト(手数料・税金・タイミングの失敗)が積み重なります。
NG行動② SNSの情報に過剰反応する
「FRBが利上げするから今すぐドルに換えろ」「〇〇株は今が売り時」といった煽り投稿を鵜呑みにしてしまうことは危険です。SNS上の情報には根拠が曖昧なものも多く、発信者の利益目的の発信も含まれます。

「SNSの情報に左右されすぎないようにしたいけど、どこを信じればいいの?」

「公式機関のデータや複数の情報源を確認するのが基本ですね」
NG行動③ 積立設定を止める
積立投資(ドルコスト平均法)の最大の強みは、相場が下がっているときに多く口数を買える点にあります。「今は相場が不安定だから止めよう」と積立を中断すると、安値で買うチャンスを逃すことになります。
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長期投資家が知っておくべき「金利と株の関係」
金利上昇が株に影響する仕組み
金利が上昇すると株価が下がりやすい理由は、大きく2つです。
- 割引率の上昇: 株式の価値は将来のキャッシュフローを現在価値に「割り引いて」計算します。金利(割引率)が上がると、将来の利益の現在価値が下がり、理論的な株価が低下します。
- 資金の移動: 金利が高くなると預金や債券の魅力が相対的に高まり、株から債券・預金へ資金が移動しやすくなります。
ただし、これはあくまで「傾向」であり、景気の強さや企業業績、地政学的要因など多くの変数が絡み合っています。「金利が上がったから必ず株が下がる」とは言い切れません。
日本の個人投資家に直接影響すること
- 住宅ローン(変動型): 米国の金利動向は直接的ではありませんが、日本の長期金利上昇圧力につながる可能性があります。変動型ローンを抱えている方は、返済計画の見直しを検討してみてください。
- 外貨建て資産: ドル建て資産(米国株・米国債)を持っている方は、為替の動向にも注意が必要です。
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具体的な心構えとアクション
① 基本方針を変えない 長期・積立・分散の基本方針は、金利が上がっても下がっても有効です。毎月の積立設定を淡々と続けることが、資産形成の王道です。
② 定期的なリバランスを検討する 金利上昇局面では、債券価格が下がる一方で株式も調整が入ることがあります。ポートフォリオの資産配分が当初の方針からずれてきた場合は、リバランス(資産の比率を調整すること)を検討する時期かもしれません。具体的な操作は証券会社や金融アドバイザーにご相談ください。
③ 生活防衛資金を確保する 投資の大前提は「余剰資金で行う」こと。生活費6ヶ月分程度の現金は、投資に回さずに手元に置いておきましょう。市場がどう動こうとも、生活が揺らがない状態を作ることが最優先です。
④ 情報を一次情報で確認する FRBや日銀の公式発表、経済指標は、官公庁や中央銀行のウェブサイトで確認できます。解説記事を読む際も、その情報の出典がどこかを意識する習慣をつけましょう。
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注意点・NG行動まとめ
- 相場の先行きを断定しない(「必ず上がる/下がる」を信じない)
- SNSの煽りに乗って売買しない
- 積立設定を一時的に止めない(安値買いのチャンスを逃す)
- 余剰資金の範囲を超えた投資をしない
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まとめ 揺れる相場こそ「基本」に立ち返る
FRBの利上げ転換観測は、確かに市場に緊張感をもたらしています。しかし、個人投資家にとって最も重要なのは、こういうときに慌てないことです。
金利が上がっても下がっても、長期・積立・分散の原則は変わりません。今月の積立を粛々と続け、生活防衛資金を確保し、余剰資金の範囲で投資を続けていく。それが、資産形成で失敗しないための最大の防御です。
情報を正確に理解し、冷静に判断する習慣こそが、長期的な資産形成の土台になります。
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