日本のパスポートは憧れ“だった”
10年ほど前、上海である商談に臨席したときのことだ。同行させてもらった男性が、日本の名前を刷り込んだ名刺を渡そうとした瞬間、客先の中国人女性からこんな言葉が口をついてでた。
「あなた本当に日本人なの?」
その質問に対し、「いえ、帰化したんです」と男性が答えると、中国人女性はすかさずこう言ったのだ。
「なーんだ、ニセの日本人か」
その物言いは確かに皮肉たっぷりだった。だが、名刺を渡した男性も、そして筆者も彼女がその言葉を発した根底に嫉妬心があることを知っていた。当時、「日本のパスポート」を持つことは中国の人々の憧れでもあったからだ。
日本の暮らしを選んだ中国人は満足しているか
日本で生計を営む中国出身の人々は少なくない。法務省によれば、2017年末の在留外国人数は約256万人、そのうち中国を祖国に持つ人たちは全体の3割を占め73万人にものぼる。永住者や留学生、日本人を配偶者にした人たちなどがこの日本で生活しているのだ。他方、日本には中国籍を捨て日本に帰化した人たちもいる。1952年〜2017年の統計(法務省民事局)を累計すると、その数は14万1668人を数える。だが、日本での暮らしを選んだ彼らは今、その生活に本当に満足しているのだろうか。
朱麗さん(仮名)は永住者として都内の大手メーカーに勤務する20代の女性だ。筆者はこの中国人の朱さんと池袋の喫茶店でお茶をした。よもやま話が続いた後、朱さんはおもむろにスマホの画像を差し出してこう切り出した。
「これね、すごく高級な茶葉なの。誰からもらったと思います? 幼なじみの家のアーイーからもらったんです」
アーイー(阿姨)とはお手伝いさんを意味する中国語だ。聞けば、朱さんが上海に一時帰国した際に訪れた幼なじみの家で、お手伝いさんからお土産として高級茶葉を渡されたのだという。
筆者からすれば耳を疑う話だ。お手伝いさんは主(あるじ)に雇われる低賃金労働者であり、「低賃金でこき使われている」というのがその典型だからだ。たまに理解のある雇用主が、気を遣って便宜を図ることがあっても、外省出身のお手伝いさんが「(上海人の)主の友人にお土産を直接渡す」なんて考えられない。
お手伝いさんの月給は32万円
朱さんはこのお手伝いさんについてこう語り始めた。
「幼なじみの友人はそのアーイーに2万元(約32万円)の月給を渡しているそうなんです。最近、上海ではアーイーの需要がすごくて、まれに1万元(約16万円)を超える月給をもらう人も出てきました。確かにこのアーイーは学歴があるようなんですが、だからと言って2万元はあり得ない。私の日本の月給を超えているんですよ!」
“お手伝いさんからもらった高級茶葉”は、「あなたより私のほうが上」という無言のメッセージだったのか。茶葉は朱さんに大きなショックを与えた。さらに朱さんのショックは、「2万元」をポンと払える幼なじみ夫婦にも向けられていた。
幼なじみ夫婦はともに上海の外資系勤務。その暮らしぶりのよさは、自宅マンションの立地や室内の家具からも伝わってきた。朱さんによれば、「早晩子どもが生まれる予定の幼なじみは、この学歴あるアーイーを家庭教師にさせるつもりで、今から高給で囲い込んでいるのではないか」と語る。
一方の朱さんは、新卒採用で都内の有名大手企業に入社した上海出身者だ。今の職場には不満はない。人間関係もいいし、仕事の内容も充実している。だが、ひとつだけ気に食わない点があった。それは「日本企業の給料の低さ」だった。
「上海に帰ってお手伝いさんでもやろうかな」
「私は家族と同居だから家賃や光熱費は考えなくてもいいけど、そうでない場合は大変です。母国との往復もしなければならない外国人にとって、手取り十数万円なんかじゃ生きていけないのです」
そしてこう本音を訴えた。
「日本って本当に魅力ある国なんでしょうか。魅力があるのは、日本の風景や日本の製品だけなのでは? 生活するにしても働くにしても、この国で生きていくのは結構キツイです」
「私も上海に帰ってお手伝いさんでもやろうかなー」
https://president.jp/articles/-/26878
日本の風景より中国の風景のほうが壮大だし
言わせんな
悪さしかないけど 日本って悪さもしにくいよな。
相手が帰らないのを承知だから言えるんであって、いわば上から目線のセリフ。
なので、まだ救いがる。
例えば、百貨店業界の人間のように「嫌だけど外人に来てもらわなくなったら(帰ってもらったら)困る」という感覚が
日本全国に蔓延したら、その時は本当の日本の没落。
望みが果たせないと分かれば郷里に帰るのは必定。
中国の地場自動車会社は単独では世界に出ていけない。
半導体では世界の20企業に入っていない。
ハイテクで競争が厳しい世界ではとても太刀打ちできない。
せいぜい、液晶、メモリー、スマホの組み立てくらい。
世界に出ていかなくてもやっていける市場のデカさが中国の強みだろ。
対外的に全然名前も知られてないような地方都市に何百万もの人間が住んでいて、
高層ビルが乱立し見知らぬ企業の商品が普及してる。
それが現代の中国の光景。
中国全土の消費が一巡した頃に、地場産業がどれだけ成長しているかってことなんだろうな
その観点からすると、今の中国は単なる過渡期
人件費や材料費が高騰しても安くて高品質の商品を作れる技術を保持しているかが鍵になる
もう中国に出稼ぎに行った方がいいな
>全身エルメス尽くし”の知人
エルメスw 考え方がバブルで笑う
中国のお手伝いさんがみんなこれほどの高給取りだとでも思ってるのだろうか?
たまたま手に入ったわずか1、2のサンプル情報と全体が同じだと思うのは
統計学上の全く初歩的な誤り
本文でも書いてあるが、友人の使用人が対等な立場で土産物渡すわけないじゃん。
こいつが勝手に個人秘書を使用人と思っているか、友人がこいつを友人と思っていないかどちらかしかない
募金で、一族暮らしているぞ
中韓には愛国心などない
金を稼ぎまくって一族が豊かに暮らせれば幸せ。と、いう超合理的な人達。
確かに一族の絆は強そう
世界中ばらばらに暮らしていても一族の絆でつながっているのかな
よその国の内情なんか外からは分かりづらいよね
まして帰化してそこで生活するとなるとな
半端な覚悟でやってはダメだよやっぱりね