教育と格差の問題といえば、しばしば話題にのぼるのが東大生の親の年収である。2014年の調査によれば、東大生の育った家庭の半数強が、年収950万円以上の比較的裕福な家庭だという。
ここで問題視されているのは、階級の固定化である。つまり、裕福な家庭は多額の教育費を支払うことができるので、子供は高学歴化する傾向にある。学歴と収入は比例することが多い。結果的に、金持ちの家系はいつまでも金持ちだし、逆に貧乏人はいつまでも貧乏から抜け出せない――という問題だ。
だが、こうした問題提起に出くわすたび、いつも「ある視点」が欠けていると私は感じる。それは都市と地方の格差、地域格差である。
田舎者は、田舎に住んでいるというだけで、想像以上のハンディを背負わされている。
あらかじめ、どんな地域で育ったどんな人物がこの記事を書いているのか、簡単に紹介しておこう。
私は高校時代までを、北海道の釧路市で過ごした。初代の「ゆとり世代」であるらしい1987年生まれの男性で、これは2000年に中学に入学し、2006年に高校を卒業する学年である。
中卒の母親と小学校中退の父親という両親のもとに生まれ、一人息子を東京の大学に通わせるだけの経済的な余裕はある家庭に育った。
高校卒業後は浪人して東京大学の文科三類に進み、3年次で文学部へ進学、その後5年間の大学院生活を経て、現在はニューヨーク州立大学の博士課程に籍をおいている。
釧路市は、見渡す限り畑が広がり家屋が点々と建っている、というほどの「ド田舎」ではないものの、若者が集まる場所といえば「ジャスコ」しか選択肢がなく、もっともメジャーな路線のバスは30分に1本しか来ず、ユニクロやスタバがオープンすると大行列ができるような、ある種の典型的な田舎町だ。
私が住んでいた当時は、ちょうど人口が20万人を割ったころであり、現在も小中高のクラス数とともに、人口は減りつづけている。
そのような田舎町で育った私は、東大に入学して、都内の名門校出身者をはじめとする「サラブレッド」たちに出会い、いたく驚かされることになった。
文化と教育の地域格差が、想像以上に大きかったからである。
問題は「貧富の差」ではない
私が主張したいのは、「貧富の差よりも地域格差のほうが深刻だ」ということではない。そうではなく、地方には、都市生活者には想像できないであろう、別の大きな障害があるということである。
田舎では貧富にかかわらず、人びとは教育や文化に触れることはできない。
たとえば、書店には本も揃っていないし、大学や美術館も近くにない。田舎者は「金がないから諦める」のではなく、教育や文化に金を使うという発想そのものが不在なのだ。見たことがないから知らないのである。
もちろん、文化と教育に無縁の田舎で幸福に暮らすのはいい。問題なのは、大学レベルの教育を受け、文化的にも豊かな人生を送れたかもしれない田舎の子供たちの多くが、その選択肢さえ与えられないまま生涯を過ごすことを強いられている、ということだ。
「文化的」とは、おそらく、いまあなたが思い浮かべている次元の話ではない。たとえば私が想定しているのは、わからないことがあればひとまず「ググる」という知恵があり、余暇の過ごし方として読書や映画鑑賞などの選択肢を持ち、中卒や高卒よりも大卒という学歴を普通だと感じる、そういったレベルの話である。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55353
地域格差はネットで解消しつつあるでしょ。
あと、かつての名門大学は田舎のほうが多かった。
理由はハングリー・精神があったからだろう、と思っている。
大学への入学を貧富のや地域の格差で置き換えるのって、どこか胡散臭いなぁ。
図書館もネットもあるのに、ナニやってんだ?
田舎のなかの都会の特権階級なんだよ!!
行っても学校の強制で何の感慨も持ってないだろ
地元の国立大に進学するのが一番良いとの風潮だった。
社会人になって思うことは
地元の国立行くよりmarch行った方が得。
駅弁に行かせるのが自分の評価につながるからね
国公立丸々人合格
中身は大した国公立じゃないのにね。
山梨から釧路公大とか馬鹿じゃないのっておもう。
そりゃ地元民としては優秀な人材が地元に残ってほしいから当然駅弁を一押しする
教師以外はな
本人の将来なんて関係ない
金掛らんのが全てだから
東京の人間は東工堕ちて電通行ったり
東北蹴って明治行ったりするので驚く
以上。
問題の難易度にしてもセンターの問題よりかなり難しい
国立本命、滑り止めマーチって想定してたけど マーチ落ちて国立だけ受かったw
センター揃えないといけない国立は真面目に勉強しないと合格出来ないから評価するよ。
私立本命だと3教科に全振り出来るから偏差値も上がるが勉強的には楽な印象。
首都圏の私立大学の方が大学入ってからの資格試験実績遙かに上だから駅弁は入ったらまったく勉強してないんじゃなくて勉強すら出来ないんじゃないかな
せめて理科大ぐらいには進級難しくしないと追い付けないだろうね学部受験盆栽は
どんなに頑張ってもマーチに入れずに下位大学で人生を送る人が少なくないから。
地域格差は意外に深刻なのかもしれん
貧乏なら都市部の方が良いとは思う
よく「都会の喧騒に疲れた。田舎でひっそり暮らしたい」とか言ってる人がいるけど
田舎は狭い地域で人が少なくて人間関係が濃厚な村社会・監視社会だから
むしろ馴れ合いが好きで誰とでも上手く付き合えるようなリア充タイプの人でないときついぞ
ひっそり暮らしたい根暗コミュ障系の人は都会のマンションにでも住んだ方が断然良いよ
人付き合いも最低限で済むしね
世界と日本の格差が問題になってきてるね。
仕事してれば大体ネットにさわるし
大型書店なんて当然なかったしネットの普及も遅かった
田舎でも県庁所在地周辺なら随分マシだった
ど田舎なら高校進学で、地方なら大学進学で地元を離れなきゃならんことだな
都会育ちと違って子供のうちは伸び伸び過ごせる利点もあるけど
地元に進学先やら就職先でそもそも選択肢がない