「自分は奨学金をもらってまで大学に行くべきではなかったのかもしれませんね……」
襟元がほつれた白いセーターを着ながら力なく笑うのは、26歳のMさん。彼は、大学時に借りた奨学金の支払いに苦しめられている、「奨学金貧困者」の一人だ。
小学生の頃からスポーツに取り組み、スポーツ推薦で有名私大の心理学部へ進学したが、推薦とはいえ学費は一般生徒と同様に支払わねばならず、年間108万円の授業料、さらに入学金20万円も必要だった。
50代の父親は板金工として働き、年収は400万円ほど。パートで働く母親の年収は60万円程度で、とても100万円を超えるお金を用意する余裕はなかった。
経済的事情で大学進学を諦めたくなかったMさんは、日本学生支援機構(JASSO)から奨学金を借りることにした。毎月5万4000円を無利子で4年間、総額259万2000円借りることを選んだ。
大学進学への希望に満ちていたこの時には、まさかこの奨学金がその後の人生に大きな影を落とすことになるとは、18歳のMさんには知る由もなかった。
「奨学金を借りる時の面接のことはいまでも覚えています。『なんで借りるの?』『本当に必要なの?』と質問を次々に投げかけられ、圧迫面接のようでした。なぜ月5万円のコースを選んだのかと問われ、母が決めました、と返すと『自分が借りるんだよ。わかっている?』と。確かに、お金を借りることへの自覚が足りなかった、と言われればそうかもしれませんが……。
支援機構について思い出すのは、やはりその圧迫的な振る舞いです。その後、返済についての説明会が行われたのですが、大学の講堂に集められ、『あなた方が返さないと、後輩が困るんですよ』と言われて……僕たちが、お金を返さないことを前提としているようなものの言い方だったので、胸内で憤った記憶が強く残っています」
奨学金を借りながら、大学に通いつづけたMさん。就職活動では、奨学金の返済を念頭に起き、給与の高い大手銀行2社、不動産会社1社に狙いを絞った。
体育会出身で屈強な体つきのMさんは、銀行や不動産業と肌があったのだろう。3社ともトントン拍子で駒を進め、もっとも給与の高い不動産会社から内定が出た。4年生の5月のことだった。誰もが知っている業界大手だ。
入社後待っていたもの
福利厚生も手厚く、寮費は月1.5万円と格安。営業用の自動車を自分で購入する必要があるが、マイカー補助として月2万5000円支払われるなど、給与とは別に月7万円ほど支給された。
これならすぐに奨学金も返済できる――Mさんはそう感じていた。実際、奨学金を借りている人の中には「働き始めればすぐに返せるだろう」と思っている人は少なくない。しかし、「見通しが甘かった」と後悔する人が後を絶たない。
というのもMさんが入社したこの会社、給与は高くとも、彼はモデルルームの営業担当に配属されたのち、度重なる出費に頭を悩まされることになるからだ。
「たとえば飲みの席では、『支社長に男気見せろ』と一気飲みを強要されるのは当たり前。『一発芸しろ』『漫才しろ』など無理難題を告げられた。…飲み代は基本割り勘で、さらに新人は酔っ払った先輩を自宅に送らねばならないしきたりがある。
もちろん自分もお酒を口にしているために運転はできず代行を頼むんですが、それは新人が自腹で払わなければいけません。一回数千円ですが、新人にとっては大きな出費。接待ゴルフも自腹で、カツカツでした」
適応障害になって…
大手不動産会社の営業マンとして身だしなみにも気を配り、高価なスーツとクリーニング代はすべて自腹で、貯金もままならなかった。
「会社は『働き方改革』なんて言って、夜9時に営業所から退所しなければなりませんが、退所後は、隣の駐車場の車内で残業の続きをしたり、モデルハウスの中にある事務所で引き続き書類の作成をする日々でした。
入る前に下調べもせずに就職したんか。
見通し甘いだけ。
何パーセントなんですかね
大多数はきちんと返済してるんじゃないの
返還を要する者(返還期日到来分のみ):3,811,494人
返還している者:3,483,982人
1日以上の延滞者:327,512人
3か月以上の延滞者:164,635人
こんな極端な例出されてもねー
○学生ローン
踏み倒しただけ。
そりゃあそういう人もいるよ
借金でお金がないと言えば飲みにつれていく人間なんていない。
将来用の学費貯金をするもんだと思ってたけど
今の親は違うんだな。
それでも足らないんだがな
祖父母の援助も必要だったりする
借りる前に口酸っぱくして言われてるじゃん
っていうのがいいよ
今はそれが主流
保証人云々でゴネてるのは機関保証料をケチって自爆した奴
知らないはずがない
踏み倒そうとしらばっくれてるだけ
そりゃ借金してFラン行くような頭だから当たり前
どうせ借りた金も遊びに使ったんだろう
最低限の生活費すら残さずに差し押さえるなんてできないんだから
普通に働いてるのに返せないのはまた別の問題だよ
親が貧乏でマネーリテラシーを授けてくれる人がいなかったんだろうから
学資ローンを借りた本人には借金の返し方の基礎講習を義務付けたらいいんじゃない
月14,000を返済出来ない馬鹿に何言ったって無駄だよ
過去の人をどうにかしてやらなくちゃないんだよw
余生を10年くらいしか期待していない人に、
「10年我慢してくれ」というのは、
「死ぬまで報われない」というのに近いから。
もう、燃えカスに近いのに、どうしようも・・・。
これのせいで働いてから進学という選択肢が無くなってる
卒業して10年経って、まだ、「学歴」とか言っていたら笑われる。
「学歴」が一番利くのは、「同じ大学だから話が合いそうだ」というくらい。
不動産の営業なんかするなら高卒で板金やってる方がマシだったというオチ
いくら上げても駄目だろコイツ
貸すときに渋るなんて優しいな。
優しいのは後で死ぬほど利子を搾り取れるから
無利子なので優しくしても仕方ない
自己破産したら官報に名前・生年月日・住所が載るからなぁ。
要するに官報は誰でも自由に過去のものでも見ることができるから
名前で検索されたら自己破産者とバレてしまう。
知り合いが、娘と結婚したいと言ってきた娘の彼氏を官報で検索したら
過去に自己破産してるのがわかったと言ってた。
もちろんそんな男とは結婚させなかった。
しかも、自己破産理由は奨学金だけじゃないだろ。普通にカードローンも借りて破産したやつも含んでるやろ。
ごめん、全文読んだけど全然同情できない
唯の親切な助言をくれてるおっちゃん達や無いか
その頃から心が歪んでたんやろうな