
「PERとかPBRって聞くけど、結局なんなの?難しそうで読み飛ばしてた」

「投資を始めたはいいけど、どの株が割安なのか判断する方法がわからない」
結論から言うと、PERとPBRは「この株は高すぎる?それとも割安?」を判断する基本的なモノサシです。初心者でも理解できる内容ですが、これだけで銘柄を決定することはできません。あくまで判断材料のひとつとして活用しましょう。
この記事では、PERとPBRの意味・計算方法・読み方の基本を、できるだけシンプルに解説します。
※ 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。執筆時点(2026年6月)の情報をもとにしており、最新情報は各証券会社・公式サイトをご確認ください。
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PERとは?「株価は利益の何年分か」を見る指標
PER(株価収益率)の意味
PER(Price Earnings Ratio=株価収益率)は、「現在の株価が、その企業の1株あたりの利益(EPS)の何倍になっているか」を示す指標です。
計算式:PER=株価 ÷ 1株あたり純利益(EPS)
たとえば:
- 株価:1,000円
- 1株あたり純利益(EPS):100円
- PER=1,000 ÷ 100=10倍
この場合、「今の利益ペースで稼ぎ続ければ、10年で株価分を回収できる」というイメージです。
PERが高い・低いはどう解釈する?
| PER | 一般的な解釈 | |—–|————| | 低い(例:10倍以下) | 割安とみられることが多い | | 高い(例:30倍以上) | 割高とみられることがあるが、成長期待が高い場合も |
ただし、PERの目安は業種や市場環境によって大きく異なります。
- 成熟した業種(銀行、電力など):PERが低めになりやすい
- 成長が期待される業種(IT、バイオなど):PERが高くても買われることがある

「じゃあ、PERが低ければ必ず割安でお得ってこと?」

「残念ながら、そう単純ではないんです。業種比較や他の指標もあわせて見ることが大切です」
注意点:PERだけで判断しない
PERが低い理由が「業績悪化の懸念」や「企業の将来性が低く評価されている」からの場合もあります。割安に見えても、それには理由があることも多いです。同業他社との比較や、過去のPERの推移を確認することが重要です。
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PBRとは?「株価は純資産の何倍か」を見る指標
PBR(株価純資産倍率)の意味
PBR(Price Book-value Ratio=株価純資産倍率)は、「現在の株価が、その企業の1株あたりの純資産(BPS)の何倍になっているか」を示す指標です。
計算式:PBR=株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
たとえば:
- 株価:800円
- 1株あたり純資産(BPS):1,000円
- PBR=800 ÷ 1,000=0.8倍
この場合、「今すぐ会社を解散してすべての資産を株主に分配すれば、1株あたり1,000円戻ってくる計算なのに、株価は800円」という状態です。
PBRが1倍を下回るとどういう意味?
PBR1倍割れは、「株価が解散価値(純資産)を下回っている状態」を意味します。
| PBR | 一般的な解釈 | |—–|————| | 1倍未満 | 理論上は割安。ただし業績悪化の懸念を反映している場合も | | 1倍 | 純資産と株価がほぼ一致 | | 2〜3倍以上 | 将来の成長性や無形資産(ブランド力・技術力など)が評価されている |
東京証券取引所は2023年頃から上場企業に対してPBR1倍割れの改善を求める方針を示しており、日本株市場全体の話題のひとつになっています。
📰 出典:東京証券取引所「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」
PBRの注意点
PBRは、有形資産(工場・設備など)が中心の業種(製造業・金融など)では参考になりやすいですが、ソフトウェアやサービス業など無形資産が大きい企業には当てはまりにくい面があります。たとえば、強力なブランドや特許を持つ企業は純資産が小さくても高い株価になることがよくあります。
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PERとPBRを組み合わせて使う
2つの指標で見えてくること
| | PER低い | PER高い | |—|—|—| | PBR低い | 典型的な割安株候補(ただし業績確認必須) | 利益は少ないが資産は厚い | | PBR高い | 高収益で資産は薄い(軽量経営型) | 成長期待が高い(グロース株) |
一般的に、割安株を探す場合はPERとPBRがともに低い銘柄が候補になります。しかし、両方が低い理由が「業績の低迷」や「将来性への不安」から来ている可能性もあるため、財務内容・業績推移・競合との比較も欠かせません。
実際の確認方法
PERとPBRは、以下の場所で無料で確認できます。
- 各証券会社のスクリーニング機能(SBI証券、楽天証券、マネックスなど)
- Yahoo!ファイナンスの銘柄情報ページ
- 四季報オンライン(一部有料)
スクリーニング機能では「PER〇倍以下」「PBR〇倍以下」などの条件を組み合わせて銘柄を絞り込むことができます。
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初心者がやりがちなNG行動
NG行動① PERが低いだけで買う
「PERが5倍だから割安!」と飛びついても、その企業が深刻な業績悪化を抱えていたり、業界全体が縮小傾向にある場合は、割安に見える理由があります。必ず業績のトレンド・財務の健全性・同業他社との比較も確認しましょう。
NG行動② 高PERを「絶対に割高」と判断する
IT・医療・バイオなど成長産業の企業は、将来の高い利益成長を期待されてPERが高くなることがよくあります。一概に「高PER=割高で買ってはいけない」とは言えません。
NG行動③ 指標だけで銘柄を選ぶ
PERとPBRはあくまで判断材料のひとつです。ROE(自己資本利益率)・自己資本比率・配当利回り・業績推移など、複数の観点から総合的に判断することが大切です。
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株式投資で大切にしたい基本スタンス
PERやPBRといった指標を学ぶことは、投資判断の質を高めるうえで有意義です。ただし、以下の点は常に心に留めておきましょう。
- 元本割れのリスクは必ず存在する — どんなに割安に見える株でも、価格が下がる可能性はあります。余剰資金の範囲で投資しましょう。
- 分散投資を基本とする — 1銘柄に集中せず、複数の銘柄・業種・地域に分けることでリスクを低減できます。
- 長期目線で考える — 短期の値動きに一喜一憂せず、企業の実力と長期的な成長を重視しましょう。
- 制度・税制の最新情報を確認する — NISA制度や税率は変更される可能性があります。最新情報は金融庁・証券会社の公式サイトで確認してください。
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まとめ PER・PBRは「入口」。使いこなすには経験も大切
- PER:株価が1株あたり利益の何倍か。低いほど「割安」の目安になるが、業種・成長性で大きく変わる
- PBR:株価が1株あたり純資産の何倍か。1倍割れは理論上の割安だが、業績確認が必須
- 2つを組み合わせて使い、同業他社との比較や業績推移もあわせて判断する
- 指標だけで銘柄を選ばず、分散・長期・余剰資金の原則を守る
投資の勉強は、こうした基本指標の理解からスタートするのがおすすめです。焦らず少しずつ知識を積み重ねていきましょう。
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