朝日新聞:2017年12月29日05時01分
http://www.asahi.com/articles/ASKDV6HXWKDVULZU00Z.html
【動画】神奈川県秦野市の老舗旅館は、ITを使って働き方が変わった=小玉重隆撮影
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週3日、休館。それでも、売り上げは倍、社員の平均年収も4割増――。
そんな夢物語を実現した旅館がある。神奈川県秦野市の鶴巻温泉にある「陣屋」。来年で創業100年を迎える老舗だ。
話は2009年にさかのぼる。先代が急逝し、長男で大手自動車会社の技術者だった宮崎富夫さん(40)が跡を継いだ。妻の知子さん(40)は旅館で働いた経験がないまま、出産2カ月後に女将(おかみ)になった。
借金は10億円。どんぶり勘定の経営が続いた結果だった。料理に使う食材の在庫管理があいまいで、むだが多い。経営分析しようにも、紙の台帳しかない。
富夫さんの経験を生かし、目をつけたのがITだ。予約から経理まで一元管理できるソフトを開発し、全従業員にタブレット端末を配った。
風呂にセンサーを付けて入浴客が一定数を超えると通知が来るようにし、掃除が必要か何度も確認に行かずに済むようにした。客の好みなどの情報も端末で共有する。従業員が積極的に動くようになった。
ITでむだを省きつつ、料理など旅館の売りを充実させ、宿泊費も徐々に上げた。システムを他の旅館に提供する事業も始めた。
業績が上向く一方、浮上したのが働き方の問題だ。休みなしで働き、知子さんの体は限界だった。
「顧客満足度が上がっても、働く人の生活の質が上がらないと意味がない」。
14年、思い切って火、水曜日の宿泊をやめて休館に。「旅館が休むなんて」と苦情もあったが、16年から月曜日もランチのみで宿泊をやめた。
それでも料理などの評判で、グループ全体の売り上げは10年の2億9千万円から、いまは7億2600万円に。
パートを減らして人件費を下げつつ、改革前に20人だった正社員は25人に増やした。
正社員の平均年収は288万円から398万円に。離職率は33%から4%に下がった。
「サービス業は、働く人の『人に喜んでほしい』という思いに頼りすぎていた」と、知子さんは思う。忙しいのに収入は多くなく、結婚を機に辞めた男性もいた。
「子育てや介護といったライフステージに対応できるような取り組みを、業界に広げたい」と知子さん。「旅館業を憧れの職業にする」のが目標だ。
■働き方 変わる …
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潰れたホテル旅館の廃墟だらけでゴーストタウン化してるんだけど
知名度のある熱海でさえ廃墟が目立つ時代だから、何か売りがなきゃ、そのまま廃れていくしかないんだろうな
既にやってる
> システムを他の旅館に提供する事業も始めた。
経営者がやるべきことは、動くことを見つけるのではなく、動かないことを見つけること
休みは増えたけど労働時間内の大変さは更に上がってるんだろうなあ
単純に知名度勝利ってだけじゃね
先代とかの過去の頑張りが大きいんだろうな
という発想が必要なのよ
それでも必要だというものは国がやるか超高額の給与を払えばいいの
すげえハイテクぶりだった
殿様商売してるとあっという間に衰退するね
ご飯美味しかったしお風呂も良かったわ
そういうとこはリピーターが増える
コストカット&コストカット、
地の利、
そして最後の、かつ最大の効果は「老舗」の圧倒的ブランドチート。
それだけ。
他所は参考にならない。
ダラダラだらだらダラダラ、儲けもないくせに
働いて振りしてりゃ良いってもんじゃねえってことさ
生産性の高い労働形態の典型例
給与大幅アップなのに勤務時間は短縮
日本にはこういう思考回路ができない経営者が大杉