投資信託を選ぶとき、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」という言葉を目にします。名前は聞いたことがあっても、違いがよく分からないまま選んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、2つの違いと、選ぶときに初心者が気をつけたい3つの注意点を整理します。
本記事は情報提供を目的とし、特定の商品の購入を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。自己責任で、余剰資金の範囲で行いましょう。
インデックスファンドとアクティブファンドとは
インデックスファンド
日経平均株価やTOPIX、S&P500などの「指数(インデックス)」と同じような値動きを目指す投資信託です。指数に含まれる銘柄を機械的に組み入れるため、運用の手間が少なく、運用コストが低めになりやすい傾向があります。
アクティブファンド
運用会社の担当者が調査や分析をして銘柄を選び、指数を上回る成績を目指す投資信託です。調査にコストがかかるため、運用コスト(信託報酬)は高めになりやすい傾向があります。

「インデックスは”市場の平均”を目指す、アクティブは”平均超え”を目指す、というイメージでいいのかな?」

「そのとおりです。ただし、目指すことと実現できることは別です。順番に見ていきましょう。」
注意点1:「アクティブ=指数に勝てる」とは限らない
アクティブファンドは指数を上回ることを目指しますが、実際には指数を下回ることもあります。金融庁も、投資信託の選び方や手数料について、投資家向けに情報を公表しています。
📰 出典:金融庁 NISA特設サイト
過去に指数を上回ったファンドが、これからも上回るとは限りません。また、成績が良かった期間だけを切り取った宣伝は、全体像を見えにくくします。「アクティブだから期待できる」と考えず、運用方針と実績の両方を確認しましょう。
注意点2:コスト(信託報酬)の差は長期で効いてくる
信託報酬は、持っている間ずっとかかる費用です。仮の数字で考えてみます。
- Aファンド:信託報酬 年0.2%
- Bファンド:信託報酬 年1.5%
- どちらも100万円を保有している場合、年間の信託報酬の目安は、Aが約2,000円、Bが約15,000円
差は年間で約13,000円です。保有期間が長くなるほど、この差は積み重なります。ただし、コストが低いことが「必ず成績が良い」ことを意味するわけではありません。コストは確認できる数字のひとつとして、目論見書などで見ておきましょう。
注意点3:インデックスでも元本割れはする
「インデックスだから安心」と考えるのも注意が必要です。インデックスファンドは指数と同じように動くため、指数が下がれば基準価額も下がります。株式中心のファンドでは、一時的に大きく下落することもあります。
どちらのタイプも、元本が保証されているわけではありません。自分が許容できる値動きの大きさ(リスク許容度)を考えたうえで選ぶことが大切です。
選ぶときの確認3ステップ
- 目的と期間を決める:いつ頃までに、何のために使うお金かを整理する
- 目論見書で確認する:運用方針、信託報酬、純資産総額、過去の値動きの幅を見る
- 少額から始める:慣れるまでは無理のない金額で、積立などの方法を検討する
制度や手数料は、本記事の執筆時点(2026年10月)の内容です。最新の情報は、各運用会社・証券会社・金融庁の公式サイトでご確認ください。
やってはいけないNG行動
- 「アクティブだから高い手数料でも得」と思い込む
- 「インデックスだから絶対に安全」と思い込む
- 直近の成績ランキングだけを見て、乗り換えを繰り返す
- 生活費や近い将来に使うお金で投資する
まとめ
インデックスファンドは指数に連動、アクティブファンドは指数を上回ることを目指す、という違いがあります。どちらが得かは、時期や商品によって変わります。大切なのは、仕組みとコストを理解し、自分の目的とリスク許容度に合うものを、無理のない金額で、落ち着いて選ぶことです。

