日経平均VI急上昇のニュースから学ぶ「恐怖指数」上昇時に慌てないための考え方

株式投資

「日経平均が続落して、しかも『恐怖指数』が急上昇したってニュースを見たんだけど、これって暴落の前触れなの?」

「値動きが大きくなると聞くと、それだけで持ってる投資信託を売っておいたほうがいいのかなって不安になる…」

結論から言うと、2026年8月24日、日経平均株価が前営業日比488円安まで続落し、相場の変動リスクを映す「日経平均VI」も大幅に上昇しました。ただし、これは相場の先行きを断定できる出来事ではなく、翌週に控えた大型イベントを前に市場が様子見・警戒姿勢を強めていることの表れと捉えるのが妥当です。この記事では、このニュースを題材に、「恐怖指数」が上がった局面で個人投資家が慌てて動かないための考え方を解説します。

※ 本記事は2026年8月執筆時点の情報をもとにしています。相場の状況は日々変わるため、最新の市況は各証券会社・取引所の公式情報でご確認ください。本記事は特定の銘柄・相場の先行きを断定したり、売買を推奨したりするものではありません。

ニュースの要点整理 原油高・長期金利上昇を背景に日経平均が続落、VIは急上昇

報道によると、2026年8月24日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、大引けで前営業日比488.27円安の6万5,528.09円となりました。

📰 出典:日経平均は続落、様子見ムード広がり軟調推移(財経新聞)

背景として報じられているのは、主に次のような要因です。

  • 中東情勢の不透明感を背景に原油価格が高止まりし、日米の長期金利が上昇したこと
  • 金利上昇や原油高を嫌気して、AI・半導体関連株を中心に朝方から売りが優勢になったこと
  • 韓国市場でKOSPI(韓国総合株価指数)が軟調に推移し、半導体メモリー関連株への下押し圧力が強まったこと

同時に、相場の変動リスクへの警戒感を映す「日経平均VI」も大幅に上昇したと報じられています。

📰 出典:日経平均VIは大幅に上昇、重要イベント控え警戒感(財経新聞)

こうした値動きの背景には、8月26日に予定されるエヌビディアの決算発表、8月27〜29日のジャクソンホール会議という2つの大きなイベントを控え、市場全体でボラティリティー(価格変動)の高まりを警戒するムードが広がっていることがあるとされています。

筆者の私見 「VIの上昇」は結果を予言するものではない

ここからは筆者の私見です。日経平均VIのような指数は、将来の値動きに対して市場参加者がどの程度の変動を織り込んでいるかを示す「体温計」のようなものであり、それ自体が「この先、株価が上がる・下がる」という結論を教えてくれるわけではありません。

今回のVI上昇も、原油高・長期金利上昇という材料に加え、決算とジャクソンホールという「結果が読めない2大イベント」を控えていることが重なった結果と考えるのが自然です。言い換えると、多くの市場参加者が「イベント通過まではポジションを積み増しにくい」と判断している状態であり、これは短期的な需給の偏りであって、上場企業の価値そのものが急に変化したわけではない、というのが筆者の見方です。

一方で、VIが上がっているときほど、値動きのニュースやSNS上の「暴落が来る」といった声に感情を揺さぶられやすくなるのも事実です。事実(数値・報道内容)と、それに対する解釈・感想は分けて受け止める必要があります。

資産形成への発展 「恐怖指数」上昇時こそ確認したい3つのこと

VIの上昇や相場の続落が報じられたときに、慌てて売買する前に確認しておきたいポイントを3つ紹介します。

1. 自分の投資が「イベント結果を当てにいく」ものになっていないか

エヌビディアの決算やジャクソンホールでの要人発言といった個別のイベント結果を予想して売買するのは、短期的な値当てに近い行為です。長期・分散・積立を基本とする資産形成においては、こうしたイベント前後の一時的な変動に一喜一憂しない姿勢が重要になります。

2. 保有商品が「何指数・何セクター」に連動しているか

今回は半導体関連株が特に売られたと報じられています。自分が保有する投資信託やETFがどの指数・どのセクターに連動する商品なのかを、この機会に確認しておくと、値動きのニュースを見たときに過剰に反応せずに済みます。

3. 「VIが上がった=売る」という単純な図式にしない

VIの上昇を見て反射的に売却してしまうと、その後に相場が落ち着きを取り戻した場合、割高なタイミングで売り、安いタイミングで買い戻すという結果になりかねません。積立投資を続けている場合は特に、短期の変動指標だけを理由に方針を変えないことが大切です。

注意点・NG行動

  • VIの上昇や株価の続落を見て、根拠なく「暴落が来る」と決めつけて狼狽売りすること
  • 決算発表やジャクソンホールでの発言内容を予想して、短期的な売買で当てにいこうとすること
  • SNS上の「今のうちに逃げろ」「押し目買いのチャンス」といった煽りに反応して、内容を確認せずに動くこと
  • 値動きが荒い局面で、信用取引やレバレッジ商品を使って一気に取り返そうとすること

株式・投資信託は元本が保証された商品ではなく、短期的な価格変動によって元本を下回る可能性があります。個別の値動きの予想や特定銘柄の売買を助言するものではない点にご留意ください。

まとめ 「体温計」の数字に振り回されず、長期目線を保つ

日経平均VIの急上昇や株価の続落は、大きなイベントを控えた市場の警戒感を映す一つの指標であり、それ自体が将来の値動きを断定するものではありません。ニュースの数値に一喜一憂するのではなく、自分の投資方針・保有商品の中身を落ち着いて確認する機会として捉えることが、長期的な資産形成では大切だと筆者は考えています。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。

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