2026年9月30日(米国時間)のNY株式市場で、NYダウが前日比443ドル87セント安の5万0906ドル05セントと3日続落したと報じられました。米10年債利回りが約19年ぶりの高水準まで上昇し、いわゆる「ディフェンシブ株(景気に左右されにくいとされる銘柄)」を中心に売りが広がったとされています。
「守りの株なら下がりにくい」というイメージを持っていた方ほど、驚いたかもしれません。この記事では、ニュースの要点を整理したうえで、「守りのはずの資産も下がる日がある」ことを、自分の資産の点検にどうつなげるかを考えます。

「ディフェンシブ株って、相場が悪い日でも下がりにくいんじゃなかったの?」

「そう思っていたけど、金利が上がる局面では違う動きになることもあるみたい…」
ニュースの要点整理
報道によると、9月30日(NY時間)の主要指数は次のとおりです。
- NYダウ:5万0906ドル05セント(前日比443ドル87セント安)、3日続落
- S&P500:7651.54(19.30ポイント安)
- ナスダック総合:2万6861.07
📰 出典:OANDA証券「NYダウの振り返りと見通し:米長期金利が19年ぶり高水準。ディフェンシブ株が売られる(2026年10月1日)」
あわせて、同日の終値を伝える報道でも、同様の数値が確認できます。
📰 出典:OANDA証券「NY株式 30日終値」
なお、下落の理由は複数の要因が重なっていることが多く、報道によって強調される点も異なります。本記事では、報じられた範囲の事実のみを扱います。
筆者の私見:「守りの株」も金利には無関係ではない
ここからは、事実ではなくあくまで筆者の私見です。
一般論として、債券の利回りが上がると、株式の中でも配当を重視して買われてきた銘柄は「債券と比べた魅力」が相対的に変わるため、売りが出やすいという見方があります。ディフェンシブ株は景気の悪化には強いとされますが、金利上昇という別の要因には必ずしも強くない、という点は覚えておいて損はないでしょう。
ただし、この日の値動きの理由を一つに決めつけることはできません。「金利が理由だ」と断定したくなる気持ちをいったん抑え、「複数の要因が重なった可能性がある」と受け止めるほうが安全だと感じています。
資産形成への発展:分けているつもりで、同じ要因に弱くないか
このニュースから学べるのは、「守りの資産」と「攻めの資産」を分けたつもりでも、同じ要因(ここでは金利)で同時に動くことがあるという点です。
たとえば次のようなケースがあります。
- 配当重視の株や不動産関連の商品ばかりを保有している
- 「安定していそう」という印象だけで資産を選んでいる
- 株式と債券を持っているが、金利上昇で両方が下がる局面を想定していなかった
分散投資は「種類を増やすこと」ではなく、「同じ理由で同時に下がりにくい組み合わせにすること」が本質です。ただし、どんな組み合わせでも元本割れのリスクがなくなるわけではありません。

「じゃあ、何を持てば安全なの?」

「絶対に安全な組み合わせはないから、下がる日があっても続けられる形にするのが大事だよ」
具体的なアクション・心構え
特定の商品を売買する必要はありません。落ち着いて、次の点検をしてみましょう。
- 保有資産が何に影響されるか書き出す:金利・景気・為替・特定のテーマなど
- 「守り」と思っている資産の中身を確認する:運用会社の公式資料(目論見書や月次レポート)で、組み入れ内容を見る
- 下がっても生活に影響しないか確認する:生活防衛資金(目安として生活費の数か月分)を投資とは別に確保しておく
- 積立のルールを先に決める:金額・頻度・見直す条件を決め、日々のニュースで変えない
注意点・NG行動
- 「ディフェンシブ株は下がらない」と思い込む
- 1日の下落を見て、慌てて全部を売る、または焦って買い増す
- SNSの「次はこうなる」という断定的な予想をうのみにする
- 生活費や近い将来に使うお金を、値動きのある資産に入れる
まとめ
NYダウが3日続落し、守りとされる株まで売られたと報じられた日は、「分散とは何か」を見直すよい機会になります。大切なのは、相場の理由を言い当てることではなく、どんな日でも続けられる資産の持ち方を、自分で確認しておくことです。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資には価格変動による元本割れのリスクがあります。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。

