2026年NISA改正でどう変わる?こどもNISA創設・つみたて枠拡充を分かりやすく解説

株式投資

「NISAってまた制度が変わったって聞いたけど、具体的に何がどう変わったの?」

「子どものためにも投資を始めたいけど、こどもNISAって何ですか?」

2026年度の税制改正で、NISAに重要な変更が加わりました。主なポイントは3つです。

  1. こどもNISAの創設(0〜17歳でもつみたて投資枠が使えるように)
  2. つみたて投資枠の対象商品の拡充(債券ファンドも選べるように)
  3. 非課税枠の復活タイミングの前倒し(売却した年の中に枠が復活)

この記事では、各変更点を初心者にも分かりやすく解説し、「自分にはどんな影響があるか」を整理します。

※ 制度の詳細・最新情報は必ず金融庁や各証券会社の公式サイトでご確認ください。本記事は執筆時点(2026年6月)の情報に基づきます。

NISAとは?まず基本をおさらい

NISAとは、投資で得た利益(値上がり益・配当金)が一定の枠内で非課税になる制度です(通常は約20%の税金がかかります)。

2024年から始まった「新NISA」では、

  • つみたて投資枠(年間120万円まで):積立専用
  • 成長投資枠(年間240万円まで):自由に投資可能

の2つを組み合わせて使える仕組みになっています。

そこに、2026年度税制改正でさらにアップデートが入りました。一つずつ見ていきましょう。

変更点①:こどもNISAの創設(2027年1月〜)

📰 出典:Yahoo!ニュース「2026年度税制改正大綱でNISA拡充——18歳未満にも『つみたて投資枠』解禁、ジュニアNISAの課題踏まえ再設計」

2027年1月以降、0歳〜17歳の未成年もNISAの「つみたて投資枠」を利用できるようになります。これが「こどもNISA」と呼ばれる新制度です。

こどもNISAの主なスペック

| 項目 | 内容 | |——|——| | 対象年齢 | 0〜17歳(18歳になると成人のNISAへ自動移行) | | 利用できる枠 | つみたて投資枠のみ | | 年間投資枠 | 60万円 | | 非課税保有限度額 | 600万円 | | 非課税期間 | 無期限 |

以前のジュニアNISAとの違い

2023年末に廃止されたジュニアNISAは「18歳になるまで原則払い出しができない」という制約があり、使い勝手が悪いと批判されていました。

こどもNISAでは、12歳以降であれば一定の条件のもとで払い出しが可能になっています。また、18歳になると手続きなしに成人のつみたて投資枠へ自動移行される点も改善されました。

どんな場面で使える?

教育費の積立として活用するイメージです。0歳から毎月コツコツ積み立てれば、18歳時点でまとまった資産になっている可能性があります(ただし元本割れのリスクもあります)。

注意点として、投資は元本保証ではありません。特に株式投資信託は価格変動があり、運用がうまくいかなければ元本を下回る可能性があることを念頭に置いてください。

変更点②:つみたて投資枠の対象商品が拡充

📰 出典:NRI(野村総合研究所)「2026年度税制改正でNISAつみたて枠を18歳未満にも解禁へ」

これまでのつみたて投資枠では、「主に株式に投資するもの」が対象でした。2026年度改正後は「株式または公社債(債券)に投資するもの」まで対象が広がります。

具体的に何が変わる?

  • これまで:株式中心のインデックスファンド・バランスファンドが中心
  • これから:債券ファンドや債券比率の高いバランスファンドも選べるように

例えば、「株式に比べて価格変動が小さい債券を組み合わせたい」「リスクを抑えた運用をしたい」という方にとって、選択肢が増えることになります。

また、つみたて投資枠で選べる株式指数(インデックス)の種類も増える見通しです。

注意点

投資信託は元本保証ではありません。債券ファンドも価格は変動しますし、外国債券ファンドであれば為替リスクも伴います。商品選択は慎重に行い、不明な点は証券会社の窓口で確認することをおすすめします。

変更点③:売却した年に非課税枠が復活(当年中に前倒し)

📰 出典:三菱UFJ eスマート証券「2026年のNISAの制度改正で何が変わる?」

現行NISAでは、保有商品を売却して空いた非課税保有限度額分の枠は「翌年」に復活する仕組みでした。

2026年度改正後は、売却した年の中(当年中)に枠が復活するようになります。

何がうれしいの?

例えば、「今年中に一部売却して、同じ年に別の商品を買い直したい」という場合、以前は翌年まで枠が戻りませんでした。改正後は同じ年に再投資が可能になります。

ただし、NISAは長期・積立・分散を基本とした制度です。頻繁な売買のためではなく、「長期的に資産を育てる」という使い方が制度の趣旨に合っています。短期的な売り買いを繰り返す目的での利用は、本来の資産形成から外れる場合があることも覚えておいてください。

「NISAが変わった」と聞いて、今すぐやるべきこと・やらなくていいこと

やるべきこと

  • 現在の積立設定を見直す(必要な場合のみ): 対象商品が増えたことで、自分の運用スタイルに合う選択肢が増えているかもしれません。特に変更しなくてよい場合もあります。
  • こどもNISAに関心がある人は情報収集を開始する: 2027年1月以降の制度なので、今のうちから各証券会社の情報をチェックしておくといいでしょう。
  • 最新の公式情報を確認する: 制度の細かいルールは変更される可能性があります。金融庁や証券会社の公式サイトで最新情報を確認してください。

やらなくていいこと

  • 「改正があったから急いで何かしなきゃ」と焦ること: 現在積立設定を継続中であれば、慌てて変更する必要はありません。
  • 「新しい商品に乗り換えた方がいい」と思い込むこと: 現在の積立が自分に合っているなら、制度改正をきっかけに無理に変更する必要はありません。

NISAを活用した長期資産形成の基本は変わらない

NISA制度がどう変わっても、資産形成の基本は変わりません。

  • 長期・積立・分散の三原則
  • 余剰資金の範囲で(生活費・緊急資金は別に確保)
  • 元本割れのリスクを理解した上で継続する

制度が拡充されることは、資産形成の選択肢が増えるという意味でポジティブな変化です。ただし、制度が良くなったからといって「全力投資すれば絶対に儲かる」ということにはなりません。

投資には価格変動リスクがあり、最終的には元本を下回る可能性もあります。「節税メリット」と「投資リスク」は別の話です。両方を理解した上で活用することが大切です。

まとめ:2026年NISA改正の3つの変化

| 変更点 | 内容 | いつから | |——–|——|———-| | こどもNISA創設 | 0〜17歳でもつみたて枠が使える(年60万円、上限600万円) | 2027年1月〜 | | つみたて枠の対象拡充 | 債券ファンドも選べるように | 2026年度改正後 | | 非課税枠の復活前倒し | 売却した年の中に枠が戻る | 2026年度改正後 |

NISAは長期的な資産形成を支援するための制度です。今回の改正で使いやすくなった部分もありますが、基本的な活用方針は変わりません。焦らず、自分のペースで、リスクを理解しながら活用していきましょう。

最新・正確な情報は、必ず金融庁や各証券会社の公式サイトでご確認ください。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。制度・税制の最新情報は金融庁・国税庁の公式サイトをご確認ください。

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