日経平均が5日続伸で6万6364円 「配当権利取り」の買いから学ぶ、株高に浮かれないための視点

株式投資

「日経平均が5日連続で上がって、しかも850円高だって。このままどんどん上がっていくのかな?」

「でも“配当をもらうための買い”が理由の一つらしいよ。それって、いつまでも続く話じゃないんじゃない?」

結論から言うと、2026年9月25日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日連続で上昇し、前日比850円21銭(1.30%)高の6万6364円20銭で取引を終えました。半導体関連株や銀行株への買いに加えて、9月末の中間配当の権利を得るための買い(配当権利取り)が幅広い銘柄に広がったことが押し上げ要因とされています。

「株価が5日も続けて上がっている」と聞くと、このまま上昇が続くように感じてしまいがちです。しかし、上昇の理由の一部が「月末の配当のための一時的な需要」だとすれば、その効果が一巡した後の値動きは別の話になります。この記事では、報道されている事実を整理したうえで、株価上昇のニュースにどう向き合えばよいかを考えていきます。 ※本記事は2026年9月27日時点の報道内容に基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。相場・制度は変わる可能性があるため、最新情報は各報道機関・公的機関の公式発表をご確認ください。

ニュースの要点整理 9月25日の東京市場で何が起きたか

日経平均は5営業日連続で上昇、終値6万6364円

2026年9月25日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比850円21銭(1.30%)高の6万6364円20銭で取引を終え、5営業日連続の上昇となりました。9月はシルバーウィークの祝日が続き取引日数自体が限られる中での続伸で、前週末比では1345円ほど高い水準まで買われたと報じられています。

📰 出典:日本経済新聞「東証大引け 日経平均は5日続伸 AI・半導体関連が押し上げ 中間配当の権利取りも追い風」

上昇の要因は「半導体・銀行株」と「配当の権利取り」

報道によれば、この日の上昇を主導したのはアドバンテストや東京エレクトロン、イビデンといったAI・半導体関連の値がさ株です。加えて、金利が上昇基調にある中で配当への期待から銀行株にも買いが入り、TOPIX(東証株価指数)の上昇にも寄与したとされています。

📰 出典:ニューズウィーク日本版「日経平均は5日続伸、半導体関連株けん引 銀行株高がTOPIX高に寄与」

さらに、9月末が中間配当の権利を得られる最終売買日(権利付き最終日)に近づいていることから、配当を受け取る権利を得るための買い(配当権利取り)が幅広い銘柄に広がったことも、指数を押し上げた一因として報じられています。

📰 出典:株探ニュース「日経平均 大引け|5日続伸、半導体関連や銀行株が買われる」

来週は米雇用統計・日銀短観など重要指標が続く

市場関係者の見立てとして、来週(9/28〜10/2)の日経平均の予想レンジは6万5000円〜6万8000円とされ、上値のめどとして直近の75日移動平均線(6万6610円前後)を上抜けられるかが注目されています。週内には9月末の配当再投資に伴う買い、米マイクロン・テクノロジーの決算、米8月のコアPCEデフレーター、10月1日朝の日銀短観、そして10月2日の米9月雇用統計など、重要な材料が相次いで控えているとされています。

📰 出典:ザイ・オンライン(ダイヤモンド社)「来週(9/28~10/2)の日経平均株価の予想レンジは6万5000~6万8000円! 10/2の米・雇用統計などの重要指標と75日移動平均線を上抜けるかどうかに注目」

整理すると、今回の5日続伸には「業績・成長期待に基づく半導体株買い」という比較的長く続きやすい要因と、「月末特有の配当権利取り」という期間限定の需給要因が混ざっている、という点がポイントです。

| 上昇要因 | 性質 | 権利取り一巡後の見通し | |—|—|—| | AI・半導体関連株(アドバンテスト等)への買い | 業績・成長期待に基づく要因 | 決算や需要動向次第で継続しうる | | 銀行株への配当期待の買い | 金利環境+配当期待の要因 | 金利動向次第で変化しうる | | 中間配当の権利取り(月末特有) | 一時的な需給要因 | 権利落ち後は反動が出ることもある |

※あくまで報道された内容の整理であり、将来の株価や配当を保証するものではありません。

筆者の私見 「なぜ上がったか」を分けて見ることの大切さ

ここからは、事実整理を踏まえた筆者自身の見方です。今回の5日続伸を見ていてまず感じるのは、「上昇している」という結果だけを見ると一つの強い流れに見えますが、その中身は性質の異なる複数の要因が重なっている、ということです。

半導体株への買いは、AI関連需要という比較的中長期のテーマに基づくものである一方、配当権利取りの買いは「9月末に株を保有していれば配当がもらえる」という、期間が区切られた需給要因です。後者は権利付き最終日を過ぎれば買いの動機自体がなくなるため、その反動で株価が下落する「権利落ち」が起きることも珍しくありません。

あくまで筆者の私見ですが、「5日続伸」という見出しの強さと、その中に含まれる要因の持続性は必ずしも一致しないと考えます。相場が上がっている局面ほど、上昇の理由を分解して「これは続きやすい要因か、それとも一時的な需給か」を意識する姿勢が役立つのではないでしょうか。

資産形成への発展 株高のニュースをどう資産形成に活かすか

このニュースを、自分の資産形成に置き換えて考えると、次の2つの視点が持ち帰れそうです。

「配当利回りの高さ」だけで銘柄を選ばない

配当権利取りの動きが話題になると、「配当利回りが高い銘柄を今すぐ買えばお得」という発想に流れやすくなります。しかし配当利回りは株価が下落すると見かけ上高くなる場合もあり、利回りの数字だけを根拠に売買判断をするのはリスクがあります。企業の業績や財務状況、配当の継続性なども踏まえて判断する視点が大切です。

指数の連続上昇を「自分の資産も同じペースで増えている」と思い込まない

日経平均は主要企業の値がさ株の影響を受けやすい指数であり、指数が5日続伸したからといって、保有している個別銘柄や投資信託が同じように上昇しているとは限りません。定期的に自分の資産全体の評価額を確認し、指数の見出しと実際の資産状況を混同しないようにすることが、長期的な資産形成では重要です。

たとえば、同じ100万円を「値がさの半導体関連株に集中させた場合」と「国内外の株式・債券に分散した投資信託で保有する場合」とでは、同じ日経平均の続伸というニュースに対する評価額の反応度合いが異なりやすいと一般的に言われています(あくまで考え方を示すための一例で、将来の運用成果を保証するものではありません)。

具体的なアクション・心構え 続伸のニュースに振り回されないために

  • 上昇の「中身」を確認する:見出しの上昇率だけでなく、どの銘柄・どんな要因(業績要因か、配当権利取りのような一時的需給か)で上がっているのかを報道で確認する習慣を持ちましょう。
  • 権利落ち後の値動きも見届ける:配当権利取りが要因の一つとされる場合、権利付き最終日(多くは月末営業日)を過ぎた後の値動きも確認し、一時的な要因だったのか、継続的な流れだったのかを判断材料にしましょう。
  • 来週の重要指標のスケジュールを把握しておく:米雇用統計や日銀短観など、相場が大きく動きうるイベントの日程を事前に把握しておくと、値動きが大きい日に慌てにくくなります。
  • 長期・分散・積立の方針は続伸中も変えない:つみたてNISA等で積立投資をしている場合、株価が続伸しているからといって金額を急に増やしたり、逆に「高値づかみが怖い」と積立を止めたりする必要は基本的にありません。

注意点・NG行動 やってはいけない受け止め方

  • 「5日続伸=この先も上がり続ける」と相場の方向を断定して、余剰資金を超えて買い増しを行うこと
  • 配当権利取りによる一時的な株高を「業績が急に良くなった」と誤解して個別銘柄に飛びつくこと
  • 「配当利回りが高いから今が買い時」と、企業の財務内容を確認せずに判断すること
  • SNS上の「これで日経平均は○万円まで行く」といった断定的な予想を根拠に、短期売買の資金を増やすこと

いずれも、報道されている事実(上昇率・要因)と、それに対する個人の期待・憶測を混同してしまう点が共通しています。事実と予想は分けて受け止める姿勢を大切にしたいところです。

まとめ 続伸の中身を分解し、長期目線を保つ

2026年9月25日、日経平均株価は半導体・銀行株への買いと中間配当の権利取りが重なり、5営業日連続で上昇して6万6364円で取引を終えました。来週は米雇用統計や日銀短観など重要な指標も控えており、相場が大きく動く可能性があります。

「株価が続伸している」というニュースを見たときほど、その上昇が業績要因によるものか、月末特有の需給要因によるものかを分けて考える姿勢が役立ちます。一つの見出しに一喜一憂して短期の売買判断をするのではなく、自分の資産配分を確認し、長期・分散・積立という基本方針を保つことが大切です。株式・投資信託はいずれも価格変動・元本割れのリスクがある点を踏まえ、投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行うようにしてください。

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