
「イーサリアムがビットコインより急に上がってるって聞いたけど、今から追いかけていいのかな…」

「値動きが速いと、乗り遅れそうで焦っちゃうんだよね」
結論から言うと、2026年8月22日にイーサリアム(ETH)が約7カ月ぶりに1ETH=40万円台を回復し、直近の上昇率はビットコイン(BTC)を上回りました。ただし、こうした「一部の通貨が急に強くなる」局面は仮想通貨市場ではたびたび起きており、その裏には値動きを増幅させる要因が重なっていることも少なくありません。この記事では、今回のニュースの事実関係を整理したうえで、値動きの速さに焦って飛び乗らないための考え方を解説します。
※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の暗号資産の購入・売却を推奨するものではありません。仮想通貨は価格変動が非常に大きいハイリスクな資産であり、投資は必ず余剰資金の範囲で、ご自身の判断と責任において行ってください。
ニュースの要点整理 イーサリアムが7カ月ぶりの水準に
2026年8月22日、NADAイーサリアム指数においてイーサリアムが1ETH=40万円の大台を回復しました。24時間の値上がり率は約10%に達し、この水準への回復は2026年1月31日以来、約7カ月ぶりとされています。
直近7日間の上昇率で見ると、イーサリアムは約29.8%上昇し、同期間のビットコインの上昇率(約22.9%)を上回りました。仮想通貨市場全体が上昇基調にある中でも、イーサリアムの値上がりペースがビットコインより速い状態になっている、というのが今回のニュースの事実関係です。
📰 出典:【速報】イーサリアム、40万円台を回復──ビットコイン上昇率上回る|NADA NEWS
報道では、上昇の背景として複数の要因が指摘されています。米財務省による長期国債の買い入れ拡大観測をきっかけとした米長期金利の低下でリスク資産全体に資金が向かいやすくなったこと、米国の現物イーサリアムETFへの資金流入が続いていること、そして値下がりを見込んでいた投資家の「空売りポジション」が急な上昇によって強制的に決済(ロスカット)され、それがさらなる値上がりを招く「踏み上げ」的な動きが重なったこと、が挙げられています。
📰 出典:ETFの資金流入と空売りが追い風 イーサリアムは2,546ドルを記録|Bitcoin News
筆者の私見 「一部の通貨が急伸する」ときに起きていること
ここからは筆者の私見です。今回のイーサリアムの上昇は、ETF資金流入という比較的「実需」に近い要因と、空売りの強制決済という「需給の偏り」による要因が同時に語られている点が特徴的だと感じます。
こうした場面でよくあるのが、「イーサリアムが強いなら、次はこの銘柄が来るのでは」と、値上がりが目立つ通貨を次々に追いかけてしまう動き方です。しかし、空売りの強制決済によって増幅された値上がりは、ポジションの巻き戻しが一巡すると同時に勢いが弱まりやすいとも言われています。「なぜ上がっているのか」の中身(実需による資金流入なのか、需給の偏りによる一時的な動きなのか)を見極めずに、値上がり率の大きさだけで判断するのは危うい、というのが筆者の考えです。
なお、これはあくまで一般的な考え方の紹介であり、「イーサリアムやビットコインが今後上がる・下がる」という相場の断定や予想をするものではありません。
資産形成への発展 値動きの速さに焦らないための視点
このニュースから、資産形成において意識しておきたい点を2つ挙げます。
1つ目は、仮想通貨の中でも銘柄(通貨)ごとに値動きの強さ・弱さが入れ替わりやすい、という性質です。ビットコインとイーサリアムのように時価総額が大きい通貨同士でも、短期間で上昇率に大きな差が出ることがあります。この「入れ替わり」を毎回追いかけようとすると、高値で飛び乗って値下がりに巻き込まれるリスクが高まります。
2つ目は、急騰のニュースが出たときほど、値動きの理由を複数の情報源で確認する習慣です。「上がっているから」だけで判断せず、ETF資金流入のような比較的継続性のある要因なのか、空売りの強制決済のような一時的な需給要因なのかを整理する視点は、仮想通貨に限らず株式の急騰・急落を読む際にも役立ちます。
具体的なアクション・心構え
- 急騰しているニュースを見ても、その場ですぐに買い増しを決めない。一晩置いて冷静に考える時間を作る
- 保有する場合も、生活費や当面使う予定のあるお金ではなく、失っても生活に影響が出ない余剰資金の範囲にとどめる
- 特定の通貨に資金を集中させず、資産全体でどれくらいの割合を仮想通貨に振り向けているかを定期的に確認する
- 取引所は必ず金融庁に登録された国内の暗号資産交換業者を利用する
注意点・NG行動
- 「イーサリアムが上がっているから今すぐ買うべき」といった断定的な情報を鵜呑みにしない
- SNS上の「次に来る通貨」といった煽り文句や、未登録の海外業者・怪しい投資グループへの勧誘に安易に応じない
- 短期間の急騰局面は値動きが荒く、価格が急に反転することもあるため、レバレッジをかけた過度な取引は特に注意が必要
- 利益が出た場合は雑所得として総合課税の対象となり、確定申告が必要になるケースがあります。税金の詳細は国税庁・税理士など専門家に確認してください
まとめ 値上がり率の大きさより「中身」を見る習慣を
イーサリアムが7カ月ぶりに40万円台を回復し、直近の上昇率がビットコインを上回ったという今回のニュースは、仮想通貨市場では珍しくない「銘柄ごとの値動きの強弱の入れ替わり」の一例といえます。値上がりのペースそのものに一喜一憂するのではなく、その背景にある要因を整理し、余剰資金の範囲で・長期的な視点を持って向き合うことが、資産形成では大切です。
繰り返しになりますが、本記事は特定の暗号資産の売買を推奨するものではありません。仮想通貨は価格変動が非常に大きく、詐欺やハッキング、送金ミスによる資産消失などのリスクもある金融商品です。投資を検討する際は、金融庁登録の暗号資産交換業者を利用し、必ずご自身の判断と責任で、余剰資金の範囲内で行ってください。

