株式投資の始め方 初心者が最初にやるべき5つのステップ

株式投資

「株式投資、興味はあるけど何から手をつければいいのか分からない…」

「証券会社も銘柄も種類が多すぎて、結局後回しにしちゃうんだよね」

結論から言うと、株式投資は「①目的と金額を決める→②証券口座を開く→③NISA口座を用意する→④投資先を選ぶ→⑤少額から買って続ける」という5つのステップで始められます。とはいえ株式投資は元本保証のある商品ではなく、購入した株式や投資信託の価格は日々変動し、投資した金額を下回る可能性(元本割れリスク)があります。この記事では、これから株式投資を始めたい初心者の方に向けて、最初に押さえておきたい流れと、つまずきやすいポイントを解説します。

※本記事の制度・手数料等の情報は執筆時点(2026年7月)のものです。NISA制度や各社のサービス内容は変更される場合があるため、最新情報は金融庁や各証券会社の公式サイトでご確認ください。

なぜ「始め方」を知ることが資産形成に重要なのか

まず前提として、株式投資がなぜ資産形成の選択肢として注目されているのかを整理しておきます。

預金だけで資産を持つ場合、元本が減るリスクは低い一方で、物価上昇(インフレ)が続くと、お金の実質的な価値が目減りしてしまう可能性があります。株式投資は、企業の成長や配当を通じて、預金よりも高いリターンを狙える可能性がある一方、値動きが大きく元本割れのリスクも伴う手段です。つまり「リスクとリターンは表裏一体」であり、どちらか一方だけを見て判断しないことが大切です。

投資初心者が最初につまずきやすいのは、こうした前提を理解しないまま、いきなり個別の値動きの大きい銘柄に手を出してしまうことです。まずは「何のために」「どれくらいの金額を」「どんな形で」投資するのかという土台を決めるところから始めましょう。

株式投資の始め方 初心者のための5ステップ

1. 投資の目的と毎月・年間の投資額を決める

最初にやるべきことは、銘柄選びではなく「目的」と「金額」を決めることです。「老後資金のため」「将来の教育資金のため」など目的を言語化すると、どれくらいの期間・金額で取り組むかが見えやすくなります。

金額を決める際にもっとも大切なのは、生活費や近い将来使う予定のお金(生活防衛資金)を除いた「余剰資金」の範囲にとどめることです。一般的に、生活費の3〜6カ月分程度を生活防衛資金として預金で確保し、それとは別の余剰資金で投資を行う考え方が紹介されています(あくまで一般的な考え方であり、必要な金額は家族構成や収入状況によって人それぞれ異なります)。

2. ネット証券で証券口座を開設する

投資を始めるには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。近年は口座開設や取引をスマートフォン・パソコンで完結できるネット証券が主流で、口座開設・維持費が無料の会社も多くあります。

口座開設の際は本人確認書類(マイナンバーカード等)の提出が必要で、審査を経て数日程度で取引が可能になるのが一般的な流れです。どの証券会社を選ぶかによって手数料や取扱商品、アプリの使いやすさが異なるため、まずは大手ネット証券数社の公式サイトで手数料体系・取扱商品を比較してみることをおすすめします(特定の証券会社を推奨するものではありません)。

3. NISA(少額投資非課税制度)口座もあわせて開設する

証券口座を開設する際は、あわせてNISA口座の開設も検討しましょう。NISAは、株式や投資信託の売却益・配当・分配金にかかる税金(通常約20%)が非課税になる制度です[引用元:金融庁「NISAを知る」|https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html]。

NISA口座は原則1人1口座しか持てず、証券会社を通じて申し込みます。非課税枠には上限があり、制度の詳細(年間投資枠・非課税保有限度額など)は変更される可能性があるため、申し込み前に金融庁や利用予定の証券会社の公式サイトで最新の制度内容を確認してください。「非課税=損をしない」という意味ではなく、あくまで税制上の優遇であり、投資である以上元本割れの可能性は変わらない点にも注意が必要です。

4. 投資先を選ぶ 個別株か投資信託か

口座の準備ができたら、いよいよ投資先を選ぶ段階です。大きく分けると、選択肢は次の2種類があります。

  • 個別株:特定の企業の株式を直接購入する方法。値動きが大きく、企業研究や決算の確認など一定の知識・手間が必要になります
  • 投資信託(インデックスファンドなど):複数の企業にまとめて分散投資できる商品。1つの商品で自動的に分散投資ができる点が初心者に選ばれやすい理由とされています

どちらが良い・悪いというものではなく、それぞれ値動きの特徴やリスクの性質が異なります。初心者のうちは、まず投資信託を使った分散投資から始め、慣れてきたら個別株にも挑戦する、という進め方を紹介する声もあります(あくまで一つの考え方であり、特定の商品・銘柄の購入を推奨するものではありません)。

5. 少額から買ってみて、無理のない範囲で続ける

最後のステップは、実際に購入し、そのまま続けていくことです。多くのネット証券では、数百円〜数千円程度の少額から株式や投資信託を購入できるサービスも用意されており、いきなり大きな金額を投じる必要はありません。

一般的に、株式投資は短期的な値上がり益を狙うよりも、長期・分散・積立を基本に、時間を味方につけて取り組む方法が紹介されることが多いです。毎月一定額を買い付ける「積立」の仕組みを使えば、購入タイミングを分散でき、価格が高いときも安いときも淡々と買い続けることができます(これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法で、必ず利益が出ることを保証するものではありません)。

株式投資初心者がやりがちなNG行動

ここでは、株式投資を始めたばかりの人が陥りやすい失敗パターンを紹介します。

  • 生活費まで投資に回してしまう:余剰資金の範囲を超えて投資すると、値下がり時に生活が苦しくなり、冷静な判断ができなくなりやすくなります
  • いきなり大きな金額を一括で投じる:値動きに慣れないうちから大きな金額を動かすと、少しの値下がりでも不安になり、狼狽売りにつながりやすくなります
  • SNSの「おすすめ銘柄」を鵜呑みにする:個人の発信をそのまま信じて売買すると、その情報の根拠や発信者の意図を確認しないまま行動することになりがちです
  • 値下がりですぐに売ってしまう(狼狽売り):短期的な下落に驚いて、最初に決めた目的や方針を忘れ、慌てて売却してしまう行動
  • 口座開設だけで満足してしまう:口座を作っただけで安心し、実際の投資や情報収集を先延ばしにしてしまうケースもよく見られます

始める前に知っておきたいリスクと注意点

株式投資を始める前に、必ず理解しておきたいリスクを整理します。

  • 元本割れのリスク:株式や投資信託の価格は日々変動し、購入時より値下がりして投資元本を下回る可能性があります。「必ず儲かる」「絶対に損しない」といった商品は存在しません
  • 短期的な値動きに一喜一憂しない:株式市場は日々の経済ニュースや金利動向などによって上下します。短期の値動きだけを見て一喜一憂せず、当初決めた投資方針・期間を意識することが大切です
  • 制度・手数料は変わりうる:NISAの制度内容や証券会社の手数料は、法改正やサービス変更により今後変わる可能性があります。定期的に公式情報を確認する習慣を持ちましょう
  • 投資詐欺・怪しい儲け話に注意する:「元本保証」「必ず儲かる」などをうたう未公開株や怪しい投資話は、詐欺的なケースが多いと指摘されています。証券会社を名乗る不審な連絡にも注意してください

なお、本記事は特定の証券会社・銘柄・投資信託の購入を推奨するものではなく、投資助言を行うものでもありません。株式投資には価格変動により投資元本を割り込む可能性があります。投資を行う際は、必ずご自身の判断と責任のもと、余剰資金の範囲で行ってください。

まとめ 焦らず、少額から一歩を踏み出そう

株式投資の始め方は、「目的と金額を決める→口座を開設する→NISA口座を用意する→投資先を選ぶ→少額から続ける」という5つのステップに沿って進めれば、決して難しいものではありません。大切なのは、最初から大きな成果を狙うのではなく、無理のない金額で長く続けることです。

「損をするのが怖い」と感じるのは自然なことです。だからこそ、まずは少額から、余剰資金の範囲で一歩を踏み出し、値動きに慣れながら自分に合った投資スタイルを見つけていくことをおすすめします。

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