2026年9月30日、金融庁が「AI時代を見据えたオンチェーン金融フォーラム」の初会合を開いたと報じられました。ステーブルコインの制度点検やDEX・DeFiへの規制のあり方などが、今後の検討項目として示されたといいます。
「DeFiが規制される?」「暗号資産に影響は出るの?」と気になった方もいるかもしれません。ただし、今回のニュースは何かが決まった話ではありません。この記事では、ニュースの事実と筆者の私見を分けながら、初心者が「検討段階の話」を落ち着いて受け止めるためのポイントを整理します。

「DeFi規制って聞くと、保有している暗号資産がどうなるのか不安になります…」

「まずは“決まったこと”と“これから検討すること”を分けて見るのが第一歩ですよ。」
何が報じられた?フォーラム初会合のニュースを整理
まず、報じられている事実を確認します。以下は2026年10月2日時点で確認できた報道の範囲です。
📰 出典:coinchoice「金融庁、DeFi・ステーブルコイン制度を検討へ。9月30日のフォーラムで日銀当座預金にも言及」
📰 出典:jinacoin「仮想通貨のDEX・DeFi規制、金融庁が検討へ──ステーブルコイン制度も点検」
- 金融庁は9月30日、ブロックチェーンを基盤とする「オンチェーン金融」の社会実装に向けて省庁横断で検討する「AI時代を見据えたオンチェーン金融フォーラム」の初会合を開いたと報じられています
- 公表資料では、ステーブルコインの制度点検、DEX・DeFi、ウォレット提供業者への規制を含むリスク低減策、日銀当座預金のオンチェーン対応などが今後の検討項目として示されたとされています
- 一方で、DeFiへの新たな規制や日銀当座預金のオンチェーン対応が決定したわけではなく、現時点では、実現に向けた制度や技術上の課題を整理していく段階だと伝えられています
※記載は上記の報道の範囲です。詳しい内容や最新の状況は、金融庁などの公式発表をご確認ください。
「決まった話」ではない、という点が最重要
ここからは、事実をふまえた筆者の私見です。あくまで一つの見方としてお読みください。
「検討項目」と「決定事項」は別もの
ニュースの見出しに「規制を検討」とあると、すぐにでも新しいルールが始まるように感じてしまいます。しかし、「検討の対象にする」と「ルールとして決める」の間には、議論・意見募集・法令の整備など、多くの段階があるのが一般的です。
今回の初会合は、あくまで検討の入り口と考えるのが自然だと思います。この段階で「DeFiが使えなくなる」「暗号資産が値下がりする」と断定するのは、根拠のない推測になってしまいます。
規制の話は「方向性」を知る材料になる
一方で、こうしたニュースは無視してよいというものでもありません。国がDEXやDeFi、ウォレット提供業者のリスクを課題として認識していることが読み取れるからです。
DeFiやDEXは、中央の管理者がいない仕組みの分、利用者自身の責任で管理する範囲が広いといわれます。詐欺的なトークンやハッキング、操作ミスによる資産の消失といったリスクは、これまでも繰り返し指摘されてきました。
資産形成への発展:ニュースを「自分のリスク点検」に変える
規制の行方を予想するより、ニュースをきっかけに自分の持ち方を点検するほうが、長期的には役に立ちます。
点検したい5つのポイント
| 点検項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| 保有の目的 | なぜその暗号資産を持っているのか、自分の言葉で説明できるか |
| 保管場所 | 金融庁に登録された暗号資産交換業者か、自己管理のウォレットか |
| 利用サービス | DEXやDeFiを使う場合、仕組みとリスクを理解しているか |
| 金額の大きさ | 失っても生活に困らない余剰資金の範囲に収まっているか |
| 税金の準備 | 売却や交換で利益が出た場合の申告・納税の見通しがあるか |
具体的なアクション・心構え
- 一次情報を確認する:ニュース記事だけでなく、金融庁の公表資料など公式の情報で「何が決まり、何が未定か」を確かめましょう
- 金融庁登録の暗号資産交換業者を使う:無登録の業者や、海外の業者への誘導には注意が必要です。利用前に登録の有無を確認しましょう
- 「規制で上がる・下がる」という予想に乗らない:規制ニュースと価格の関係は一律ではなく、先行きは誰にも断定できません
- 新しい仕組みは少額・理解の範囲で:DEXやDeFiを試すなら、仕組みを理解し、失ってもよい範囲にとどめるのが基本です
- 税金は専門家へ:暗号資産の利益は原則として雑所得にあたり、確定申告が必要になる場合があります。具体的な扱いは税務署や税理士にご確認ください
注意点・NG行動
- 「検討段階」のニュースを「もう決まった」と受け取って、慌てて売買する
- 「規制の前に買え」「規制で暴落する前に売れ」といった煽りに乗る
- SNSの断定的な解説だけを根拠に判断する
- 「規制されるから安全」「規制がないから自由で儲かる」と単純に考える
- 利回りの高さだけでDeFiサービスに資金を預ける
暗号資産は価格変動が大きく、株式以上にハイリスクとされる資産です。ハッキングや詐欺、送金ミスで資産を失う可能性もあります。
まとめ
今回のニュースは、金融庁がオンチェーン金融について、ステーブルコインやDEX・DeFi、ウォレット提供業者のリスクも含めて検討を始めた、という段階の話です。規制が決まったわけではなく、先行きを断定することはできません。
大切なのは、ニュースの「見出し」に反応して動くのではなく、決まっていることと未定のことを分けて読み、自分の持ち方を落ち着いて点検することです。余剰資金の範囲で、公式情報を確認しながら判断していきましょう。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の暗号資産・金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。

