
「NISAのつみたて投資、どうせなら『クレカ積立』でポイントも貯めたい」

「でも証券会社やカードによって還元率がバラバラで、結局どれがお得か分からない…」
結論から言うと、クレカ積立は「証券会社×対応クレジットカード」の組み合わせで還元率・上限額・年会費が変わります。まずは還元率の高さだけで選ばず、「毎月いくら積み立てるか」「そのカードを普段使いできるか」「年会費を払ってでも高還元を狙うか」を基準に選ぶのが失敗しない考え方です。この記事では、主要ネット証券のクレカ積立の仕組みと比較ポイント、目的別の選び方を初心者向けに整理します。
※ ポイント還元率・上限額は制度変更やサービス改定で今後も変わる可能性があります。本記事は2026年9月執筆時点の情報として整理したものです。最新の還元率・条件は必ず各証券会社・カード会社の公式サイトでご確認ください。
クレカ積立とは?初心者向けにやさしく解説
クレカ積立とは、NISAのつみたて投資枠などで投資信託を毎月積み立てる際に、銀行引き落としではなくクレジットカードで決済する仕組みです。決済額に応じてカードのポイントが貯まるため、「投資しながらポイントも受け取れる」点が支持されています。
📰 出典:金融庁「『金融商品取引業等に関する内閣府令』等の改正(案)の公表について」
もともとクレジットカードでの投資信託の積立購入額には上限があり、実務上は月5万円程度が事実上の上限でした。しかし2024年からの新NISAでつみたて投資枠の年間投資可能額が拡大したことを受け、金融庁が制度を見直し、月あたりの上限は10万円まで引き上げられています。
📰 出典:日本経済新聞「投資信託購入、クレジットカード払いの上限10万円 新NISA対応」
- クレカ積立の上限額は「証券会社の設定」と「制度上の上限(月10万円)」のどちらか低い方が実質の上限になります
- 上限額・対応の有無は証券会社ごとに異なるため、必ず利用中(利用予定)の証券会社の公式ページで確認しましょう
なお、ポイントが貯まるからといって「積立額を無理に増やす」のは本末転倒です。あくまで生活費・生活防衛資金を確保したうえで、余剰資金の範囲で積立額を決めることが大前提になります。
クレカ積立を選ぶときに見るべき4つのポイント
比較する前に、まずチェックすべき基準を整理しておきましょう。
1. ポイント還元率
積立額に対してどれくらいのポイントが付与されるかです。証券会社によっては「投資信託の信託報酬(運用にかかるコスト)の水準」や「カードのランク・年間利用額」によって還元率が変わる仕組みを採用しています。
2. 対象カードの年会費
還元率が高いカードほど、年会費が有料(あるいは一定額以上の利用で無料)というケースが少なくありません。年会費と受け取れるポイントの金額を天秤にかけて考える必要があります。
3. 積立の上限額
証券会社ごとに、クレカ積立の上限額(月あたり)が異なる場合があります。毎月の積立予定額が上限を超えないか確認しましょう。
4. 還元率が変わるリスクがある
クレカ積立のポイント還元率は、証券会社・カード会社の判断で見直されることがあります。実際に過去には、一部のクレカ積立で還元率が引き下げられた事例もありました。「今の還元率がずっと続く」とは考えず、定期的に公式情報を確認する姿勢が大切です。
主要ネット証券のクレカ積立を比較
ここでは、代表的な組み合わせの特徴を整理します。数値は2026年9月執筆時点の一般的な目安であり、カードの種類・年間利用額・投資信託の種類によって変動します。最終的な還元率は必ず公式サイトでご自身の条件に当てはめて確認してください。
| 証券会社 | 対応カードの例 | 還元率の目安 | 特徴 | |—|—|—|—| | SBI証券 | 三井住友カード(NL等) | 年会費無料カードで基本0.5%、上位カード・年間利用額次第でさらに上乗せ | カードのランクや年間利用額に応じて還元率が変わる段階制 | | 楽天証券 | 楽天カード(一般〜プレミアム等) | カード種類により概ね0.5%〜2%程度(投資信託の信託報酬水準でも変動) | カードの年会費と還元率のバランスが分かりやすい | | マネックス証券 | dカード | 月の積立額の一定水準までは比較的高めの還元率 | dポイントを普段使いしている人と相性が良い | | 三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券) | au PAYカード | 年会費無料カードで一定の還元率 | auのスマホ・決済サービスを使っている人向け |
📰 出典:楽天証券「クレカ積立(楽天カードクレジット決済)」
📰 出典:SBI証券「クレジットカード積立10万円引き上げに伴うポイント付与率の改定について」
📰 出典:三井住友カード公式「クレカ積立-もらえるポイントを確認しよう!」
※ この比較表は各社の一般的な仕組みを紹介するものであり、特定の証券会社・カードの利用を推奨するものではありません。還元率・条件は年間利用額やキャンペーンによっても変わるため、必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
目的別の考え方
比較表を踏まえて、タイプ別にどう考えればよいかを整理します。
少額から気軽に始めたい人
年会費無料のカードを選び、まずは月1万円〜数万円程度の少額から始めるのがおすすめです。還元率の差は金額が小さいうちは大きな影響になりにくいため、「続けやすさ」を優先しましょう。
普段使いのポイントをまとめたい人
普段の買い物で貯めているポイント(楽天ポイント・dポイント・Vポイントなど)と揃えることで、ポイントが分散せず管理しやすくなります。すでにメインで使っているカードの系列に合わせるのも一つの考え方です。
上限額いっぱいまで積み立てたい人
月10万円に近い金額を積み立てたい場合は、上限額・年間利用額に応じた還元率の段階を確認し、年会費とのバランスを事前に試算しておくと安心です。
注意しておきたいポイント
- 還元率の高さだけで証券会社を選ばない:投資信託そのものの信託報酬(保有コスト)や取扱商品数など、長期の運用に影響する要素も合わせて確認しましょう
- ポイント欲しさに積立額を増やしすぎない:ポイントはあくまで「おまけ」です。生活費を圧迫してまで積立額を増やすのは本末転倒です
- NISAである以上、元本割れのリスクはある:クレカ積立はあくまで「決済方法」の違いであり、投資信託そのものの値動きによる元本割れリスクがなくなるわけではありません
- 年会費の支払い方法・締め日を確認する:カードの締め日と積立の買付日がずれることがあるため、初回設定時は公式サイトの案内をよく確認しましょう
まとめ 還元率よりもまず「続けられる仕組み」を優先しよう
クレカ積立は、NISAでのつみたて投資を無理なく続けるための便利な仕組みのひとつです。ただし、還元率は証券会社・カードの組み合わせや条件によって細かく異なり、しかも将来変わる可能性もあります。今日の記事で紹介した4つの比較ポイント(還元率・年会費・上限額・変動リスク)を踏まえ、まずは自分が長く使い続けられる組み合わせを選ぶことをおすすめします。
最終的にどの証券会社・カードを選ぶかはご自身の判断で決めていただくものであり、本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスの利用を推奨するものではありません。投資は元本割れの可能性を理解したうえで、自己責任・余剰資金の範囲で行ってください。制度・還元率は変更されることがあるため、最新情報は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

