
「日経平均が最高値を更新したと思ったら、翌日には大幅安。どうしたらいいの……」

「NISAで積立しているけど、こんなに激しく動くと不安になってきた」
結論から言うと、今回の乱高下は「AI・半導体株への集中」という構造的な要因が生んだ大きな揺れです。慌てて積立を止めたり、全部売ったりする必要はありません。ただし、この動きをきっかけに「指数の中身」と「分散投資の意味」を改めて確認しておくことは、長期投資家にとって非常に大切なことです。
この記事では、2026年6月下旬に起きた日経平均の乱高下を題材に、個人投資家が落ち着いて長期目線を保つための考え方を解説します。
本記事は情報提供を目的とし、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。
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何が起きたのか──2026年6月第4週の日経平均
2026年6月22日(月)、日経平均株価は終値ベースで72,831円73銭という史上最高値を記録しました。AI・半導体関連株への期待が続くなか、市場全体が強気に傾いた瞬間でした。
ところが翌23日(火)、日経平均は一時2,000円超の急落を記録(下落幅は過去でも上位に入る規模)。25日(木)にはいったん急反発して再び最高値を更新しましたが、週末にかけてまた急落し、6月27日(金)終値は69,360円88銭と7万円を割り込みました。
前週末比で1,889円(約2.65%)の下落という、乱高下の激しい1週間となりました。
📰 出典:ダイヤモンドZAi「来週(6/29~7/3)の日経平均株価の予想レンジ」
なぜこれほど激しく動いたのか
今回の急落の主な原因として報じられているのは、大きく2つです。
① 米国雇用統計が予想を上回り、金融引き締め長期化への懸念が再燃
強い雇用統計は「景気が強いからFRBは利下げを急がない」という見方につながります。金利が高止まりすると、株式の割高感が増し、特に将来の成長に期待して買われていたAI関連株には売り圧力がかかりやすくなります。
② AI・半導体株の過熱感への警戒とポジション整理
アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなど、日経平均の指数に大きく影響するAI・半導体関連銘柄が集中的に売られました。これらの銘柄は上昇局面でも指数を大きく押し上げていたため、調整時の下落幅も大きくなりました。
📰 出典:illogs「半導体株の売りトレンドはいつまで続く?AI相場の過熱調整と日経平均への影響」
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筆者の私見・考察──「指数への集中」が生む揺れ
ここからは、事実をもとにした筆者の考察です(あくまで個人の見方であり、将来の相場を断定するものではありません)。
日経平均は「AI・半導体株の指数」になってきている
近年、日経平均はAI・半導体関連銘柄の比重が非常に高まっています。これは、これらの銘柄の株価上昇が目覚ましかったためです。
結果として、「日経平均に連動するインデックスファンドを積立している=半導体株を大量に持っている」という状態に近づいています。半導体株が好調なときは指数も上がりますが、逆に調整が入れば指数全体が大きく下がる。今週の乱高下はその構造を分かりやすく示した出来事と言えるかもしれません。
「最高値圏で始めるのは危険では?」という不安について
「最高値を更新したあとに急落した。これから始めるのは怖い」と感じる方もいると思います。
しかし長期投資(10〜20年以上)の観点で見ると、「最高値で買っても、続けることで結果的に報われる」というケースは歴史上少なくありません(もちろん、元本割れリスクは常に存在し、将来の保証はありません)。
重要なのは「最高値かどうか」ではなく、「高値づかみで全額一括投資をしていないか」「余剰資金の範囲内か」「続けられる仕組みか」という点です。
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資産形成への発展──この乱高下から何を学ぶか
①「ひとつの指数」への依存を点検してみよう
NISAのつみたて投資枠で日本株インデックスだけを積み立てている場合、今回のような半導体株の集中的な下落がそのまま影響します。「全世界株式」「米国株式」「国内株式」など、地域や種別を分散することで、ひとつのテーマへの依存を下げることができます。
ただし、「どの組み合わせが正解か」は一人ひとりの状況によって違います。大切なのは「自分が何に投資しているのかを把握すること」です。
②「ドルコスト平均法」の真価は乱高下の時にこそ発揮される
毎月一定額を積み立てる方法(ドルコスト平均法)は、相場が高いときは少しの口数しか買えず、安くなったときにたくさん買えるという性質を持っています。
急落した週も積立を続けていれば、その分は「安く仕込んだ」ことになります。急落のたびに「もうやめよう」と感じても、長期目線では積立を継続することが最も単純で効果的な対応です。
③ 「短期の値動きと、長期の目標を混同しない」
今週は1週間で約1,900円(2.65%)下がりました。しかし年初来では依然として大幅な上昇を維持しています(年初来安値は3月末の50,558円、6月最高値は72,831円)。
1週間の乱高下を見て「投資をやめた方がいい」と判断するのは、20年の旅路の最初の1キロで地図を燃やすようなものかもしれません。
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具体的なアクション・心構え
- 積立設定はそのまま維持する: 急落時に止めると「安く買う」機会を逃します
- 投資先の中身を把握する: 自分のインデックスファンドがどんな銘柄で構成されているか、一度確認してみましょう
- 地域分散を意識する: 日本株だけでなく、全世界株や米国株との組み合わせを検討してみるのも一案です(何が最適かは各自の判断で)
- SNSのノイズを減らす: 急落時ほど「暴落確定」「今すぐ売れ」のような情報があふれます。落ち着いて長期の目標に立ち返りましょう
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注意点・NG行動
- 狼狽売りは避ける: 急落時に感情で売ると、その後の反発に乗れず、損失が確定してしまいます
- 相場を予測して「全額一括移動」しない: どの銘柄・地域が次に上がるかを当て続けることは、プロの投資家にも難しいことです
- SNSの「今が底値」「今すぐ買い増し」に乗らない: 本記事も含め、いかなる情報も「未来の相場を保証するもの」ではありません
- 生活費を投資に回さない: 余剰資金の範囲で、いつでも停止・引き出せる状況を保つことが前提です
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まとめ──乱高下は「続けるか確認するサイン」
2026年6月下旬の日経平均の乱高下は、AI・半導体株への集中と金融引き締め懸念が重なった結果と見られています。最高値を更新した翌日に急落するというドラマチックな展開でしたが、長期積立投資家にとってはシナリオ通りの「途中の揺れ」のひとつです。
今この瞬間に必要なのは「急いで何かをする」ことではなく、「自分の投資の目的と期間を改めて確認し、その方針と今の行動がズレていないかを点検すること」ではないでしょうか。
> 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で行ってください。過去の値動きは将来の結果を保証するものではありません。

